うつ病⇒休職・退職は傷病手当金を使え!休業補償を受けつつ治療に専念できる方法がある。

うつ病による療養は、傷病手当金の対象外だと思われがちですがそれは間違いです。

健康保険に加入しているサラリーマン・公務員であれば、うつ病治療を目的とした休職・退職は傷病手当金の対象となります。

 

今、うつ病により休職・退職を考えている人がいれば、傷病手当金という休業(給与)補償制度について必ず理解しておくべきです。

間違っても、治療も休職もしないで衝動的に「即退職」だけはしないこと。←これをやると傷病手当金が受給できず、自分の将来を潰すことになります。

傷病手当金を受給できれば、精神疾患のせいで働けなくなった場合でも、それで生活費をまかないつつ、治療に全力で専念することができますので。

 

僕も7年前は傷病手当金の受給者でした。

残念ながら僕は、事前に傷病手当金のようなセーフティーネットの存在を調べられるほどの精神的余裕はなく、ものすごく非合理的な手段でしか現実逃避できませんでしたが(笑)

うつ病で退職。農業に転職した負け組・理系院卒の人生を変えたXデー。

2017.01.11

 

まあそれでも、このセーフティーネットのおかげで金銭的不安を抱えることなく、僕は全力で治療に注力できました。そのおかげで今では社会復帰して、ブログ運営できる余裕までできたワケです。

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【傷病手当金の概要】病気やケガで会社を休んだ時、最長18か月間、給与×2/3のお金が支給される。もちろんうつ病も対象!

まずはこの休業補償の中身を簡単に。

傷病手当金は、業務外での病気やケガで仕事を休むことになったときに、支給される生活保障金のこと。※うつ病のみならず、全ての傷病が対象になります。

(対して、業務上の傷病は労災扱いになります。うつ病の場合は原因特定が難しいので、業務外の傷病扱い=傷病手当になることが多いようです。)

 

支給条件は後述するとして、ざっくり言うと給与×2/3の額の傷病手当金が、最長18か月間も受けとれます。

仮にうつ病のせいで働けなくなったとしても、この傷病手当金を生活費に充てることで、治療に全力投球できるメリットがあります。もし退職することになっても、18か月もあれば、転職活動も余裕を持って行えますよね。

しかもなんと傷病手当金は全額非課税!←ココ重要。保険料や年金などが引かれることはなく、給与手取に近い額を受給できるため、経済不安を極限まで下げられます。

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【傷病手当金の詳細】支給条件や支給期間、支給額の決定方法についてはうつ病患者も同じ。

このページで使っている画像は、全国健康保険協会(協会けんぽ)のHPより拝借しております。

傷病手当金が貰えるなら安心だ!会社なんて明日にはとっとと辞めてやるぜ!

↑これは絶対にやってはいけないことです。治療も休職もせず即退職してしまうと、傷病手当金は支給されません。愚の骨頂です。

傷病手当金を受給するには各種条件があり、また支給期間や支給額にもルールがあることを理解しておきましょう。

支給条件は大きく分けて4つ!全てを満たす必要がある。

傷病手当金を受給するには前提条件があります。↓ これをクリアしたうえで、以下4つの条件をクリアする必要があります。

受給の前提条件

傷病手当金のお金の出どころは健康保険協会(協会けんぽ)。毎月、給与から差っ引かれてる健康保険料が原資です。なので傷病手当金の対象は健康保険料を納めているサラリーマンや公務員になります。残念ながら自営業(国民健康保険加入者)は対象外です。

(1)業務外の理由による病気やケガの療養で仕事を休んでいること。

たとえば休日のスポーツ最中にケガをして休業した場合は対象。通勤途中にケガをして休業した場合は対象外です(⇒これは労災対象になります)。

 

(2)労務不可能(仕事に就くことができない状態)であること。

かかりつけのお医者さんに「療養が必要であり療養期間中は労務不可能」という旨の診断書を書いてもらう必要があります。

ちなみに診断書の発行手数料としては概ね数千円が一般的です。高いですが、傷病手当金のリターンを考えると躊躇する理由はありません。

 

(3)連続する3日間を含み4日以上仕事を休んでいること。

休み始めの3日間は「待期期間」とされ、傷病手当金は支給されません。この3日間の待期期間が完成すると、休業4日目からはじめて手当金の対象日としてカウントされます。

ちなみに待期期間である3日間は、有給休暇や欠勤日、土日・祝日などの公休日も対象なので、給与支払いの有無については問われません。たとえば最初の3日間を有給休暇扱いにしても、4日目以降は傷病手当の対象になるってこと。

待期期間の考え方です。↓ 3日以上連続で休むことがキー。2日以内の休みは待期期間として成立しません。

 

(4)傷病手当金の対象日に給与支払いがないこと。

傷病手当金は休業補償なので、給与支払いがあると支給されません。ただし、給与支払いがあっても、傷病手当金額より少ない場合はその差額が支給されます。

※任意継続被保険者は傷病手当金の対象外

 

支給期間は最長18か月(1年半)。業務復帰期間も18か月にカウントされることに注意。

前述した支給条件4つを全て満たしていれば、最長18か月間は傷病手当金を受給できます。

ただその間に業務に復帰した期間も、支給期間としてカウントされることに注意してください。

無理して復業⇒うつ病が再発して再び休業するくらいなら、支給期間中はしっかり休業して治療に専念した方が賢明かと思います。

 

傷病手当金の金額算出方法。概ね給与×2/3が支給されると思っていい。

ざっくり言うと、支給開始日以前の標準報酬月額×2/3が支給金額になります。詳細はこちらをご覧ください。↓

うつ病が原因で退職してしまった場合でも傷病手当金は継続受給できる!

休職しながら傷病手当金を受給して治療を続けていたが、職場復帰できる見込みがなく、退職せざるを得ない状況になったとき。

そんな場合でも、前述した支給条件(1)(2)(3)を満たしていれば、最長18か月までは傷病手当金を継続受給できます。

 

ただし退職日までに被保険期間が1年以上あることが前提。つまり、入社1年以内に退職した場合は継続受給できません。もし1年経過しておらず、治療が長期化しそうな場合は、会社になんと言われようと在籍し続ける図太さも必要です。

というのも、傷病手当金を受給している従業員の健康保険料等(会社負担分)は、会社が継続して払い続けています。会社としては、復帰の可能性が薄いと判断した時点で、退職を促すのは当然。

会社にとって、従業員はしょせんコマでしかありません。コマが使えなくなったら、また新しいコマを探すだけです。

ということで、患者は自分の保身を第一に考えましょう。生活資金を確保して治療に専念しつつ、経済的自立のための準備を粛々と進めるだけです。

公務員の休業補償はさらに恵まれている。病気休暇+休職+傷病手当金が可能。

公務員の休業補償はサラリーマンより恵まれています。ざっくりまとめるとこんな感じ。↓

国家公務員⇔地方公務員での細かい違いはあるはずです。また自治体によっても違うので参考情報としてどうぞ。
  • 最初の3か月までは、病気休暇として給料全額支給(←有給休暇とは別に)
  • その後の1年間は休職扱いとすることで給料×80%が受給可能
  • その後は傷病手当金に切り替えることで給料×2/3が最大1年半受給可能

つまり病休3か月+休職1年+傷病手当金1年半 = 2年9か月は給与受取が可能ってこと。

うーん、皆が言うようにサラリーマンとの不公平感、分からんでもないですね確かに。ただどちらをスタンダードとするか、その議論の方が大事だと思いますが。

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傷病手当金で生活維持&治療に専念しつつ、自分の働き方・生き方をもう一度考えてみる。

そもそも職場にストレスの原因があって精神消耗してるなら、さっさと転職とか起業とかして、会社依存を断ち切ればいい。

自分の命をすり減らしながら、社畜化してる無意味さ・虚しさは皆理解してるはず。理解してるはずなんだけど、世間体とかプライドとか扶養家族のこととか考えたら、簡単に決断できない気持ちは分かります。

僕も元凶となった会社に3年しがみつきましたからねw

 

ただ傷病手当金は生活費や治療費のみならず、自分の人生についてもう一度ゆっくり考える時間も与えてくれます。おかげで僕は今、牛にう〇こ飛ばされながらもそこそこ楽しく仕事できてます。

【無料】もし自分の生き方や働き方に迷いがあるなら『グッドポイント診断』を試してみてほしい。

2017.01.19

 

さっきも書きましたが、会社のことよりもまずは自分の保身を第一に考えてください。

死んだ心で体を引きずりながら生きてても、会社の利益になるだけで、自分のためにはなりません。まずは治療優先です。当たり前のことです。

あなたを大切に想う家族や友人もそれを望んでいるはずです。

 

自暴自棄になって、棺桶に片足突っ込んだ僕だからこそ偉そうに言います。

自分の人生は自分で変えることができる。変えなければならない。

年収とか学歴とか経歴なんかよりも、あなたがうつ病のことなんてすっかり忘れて、有り余る個性を全開に放ちながら、周りの人を笑顔にさせる事の方がよっぽど大事だと。

 

治療専念とか職場復帰だけじゃなくて、そんなふうに自分の人生観を再構築する時間にこそ、傷病手当金の本当の意味があると思うんですよね。

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SOHTARO
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