来年から運用スタートさせるべく、色々と勉強してきた個人型確定拠出年金の「ファンド選び方シリーズ」もいよいよ3回目。
僕自身、具体的にどのファンドで運用していこうかそろそろ目星を…、という最後の局面にきています。
ということで今回は、信託報酬やトータルリターンなどを比較材料にしつつ、自分にあったファンドを具体的に選んでみたいと思います。
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前置き。インデックスファンドに勝るアクティブファンドは3割しかないという現実。コスト重視ならインデックスファンドでいいんじゃない?
おさらいになりますが、両ファンドの違いを今一度整理しておきますと、、、
- インデックス(パッシブ)ファンド ⇒ 信託報酬手数料は低め。年間0.2~1.0%くらい。コストを抑えて安定運用したい人におすすめ。
- アクティブファンド ⇒ 信託報酬手数料は高め。年間1.0~3.0%くらい。コストをかけて積極的にリターンを狙いたい人向け。
両者の手数料差はわずか数%ですが、30年にわたる長期運用では、この差が資産形成に大きく影響してきます。それをまとめたのが、以前UPしたこちらの記事。↓
たとえば信託報酬2%のアクティブファンドは、0.2%のインデックスファンドと比較して、なんと30年で120万円のコスト増となります。この場合つまり、最低でもアクティブファンドは120万を上回る投資益が求められるワケで、アクティブファンド=ハイリスク商品であること痛感させられますよね。
そんな高コストが足かせとなって、実はインデックスファンドの成績を上回るアクティブファンドは3割しかないという現実に、ショックを受ける方は僕だけじゃないはず。。つまり、アクティブファンドの半分以上が、インデックスファンドに勝てていないってことです。まさにハイリスクハイリターン。
一方で、販売される多くのファンドが販売会社にとって利益が出やすい「アクティブ型」と事実も見逃せません。マジか!!
そういう意味では、確定拠出年金対象者が拡大する2017年以降は、販売会社にとっては絶好の稼ぎ時なんでしょうねぇ…。販売会社のカモにされないように、僕ら顧客自身が正しい知識を持ち合わせないといけませんよね。
もちろん高パフォーマンスをたたき出す優良アクティブファンドもあるわけですから、一概に決めつけることはできませんが。。ただ僕のような投資初心者は、選ファンド眼を持てるまでは、とりあえずインデックスファンドでいいんじゃないか?って思います。
【SBI証券vs楽天証券】代表的なインデックスファンドの信託報酬とトータルリターンを比較してみた。
投資ド素人の僕ですが、とりあえず資産クラス別に、個人的に気になるファンドの信託報酬手数料とトータルリターンをまとめてみました。
日本株式クラス
ファンド名 | 信託報酬 | トータルリターン(設定来) | 設定日 | |
SBI証券 | ニッセイ-DCニッセイ日経225インデックスファンドA | 0.2052%以内 | +6.19% | 2016年10月 |
SBI証券 | 三井住友-三井住友・DC日本株式インデックスファンドS | 0.2052% | +115.07% | 2011年12月 |
SBI証券 | レオス-ひふみ年金 ※アクティブ | 0.8208% | +3.58% | 2016年10月 |
楽天証券 | たわらノーロード 日経225 | 0.2106% | ー | 2017年1月 |
楽天証券 | 三井住友・確定拠出年金日本株式インデックスファンドS | 0.2052% | ー | 2017年1月 |
日本株式の信託報酬は、SBI・楽天ともに互角の勝負です。
SBIの三井住友・DC日本株式インデックスファンドSなんかは、5年運用して資産が2倍になってるんですね…。信託報酬は最安レベルで、なおかつすごいパフォーマンス。感嘆です。
また、来年より楽天で運用スタート予定のたわらノーロード日経225も気になります。個人的には、たわらシリーズを扱うアセットマネジメントOneの運用ポリシーが好きですね。
SBIのひふみ年金も以前から気になっていたファンド。ただこちらはアクティブファンドということで、やはり信託報酬の高さがネックですねぇ…。
参 考 【SBI証券の気になるファンド】ひふみ年金。信託報酬手数料0.8208%。
外国株式クラス
ファンド名 | 信託報酬 | トータルリターン(設定来) | 設定日 | |
SBI証券 | ニッセイ-DCニッセイ外国株式インデックス | 0.2268% | -4.12% | 2015年3月 |
SBI証券 | 日興-インデックスファンド海外株式ヘッジあり(DC専用) | 0.3024% | +124.88% | 2002年12月 |
楽天証券 | たわらノーロード 先進国株式 | 0.2430% | ー | 2017年1月 |
外国株式の信託報酬はSBIに軍配。
中でも確定拠出年金ニッセイ外国株式インデックスの信託報酬の安さは目を見張るものがあります。トータルリターンはマイナスですが、運用開始からまだ1年も経っていないので気にする必要はないでしょう。
日本債券クラス
ファンド名 | 信託報酬 | トータルリターン(設定来) | 設定日 | |
SBI証券 | 三菱UFJ国際-三菱UFJ 国内債券インデックスファンド(確定拠出年金) | 0.1296%以内 | +10.60% | 2012年10月 |
楽天証券 | たわらノーロード 国内債券 | 0.1620% | ー | 2017年1月 |
日本債券の信託報酬はSBIの勝ち。
外国債券クラス
ファンド名 | 信託報酬 | トータルリターン(設定来) | 設定日 | |
SBI証券 | 三井住友-三井住友・DC外国債券インデックスファンド | 0.2268%以内 | +87.49% | 2002年4月 |
楽天証券 | たわらノーロード 先進国債券 | 0.2160% | ー | 2017年1月 |
外国債券の信託報酬もSBIに軍配。
バランス型
ファンド名 | 信託報酬 | トータルリターン(設定来) | 設定日 | |
SBI証券 | 日興-DCインデックスバランス(株式20) | 0.1836% | +51.30% | 2002年12月 |
SBI証券 | 日興-DCインデックスバランス(株式60) | 0.2052% | +95.16% | 2002年12月 |
SBI証券 | 三井住友TAM-SBI資産設計オープン(資産成長型) (愛称:スゴ6) | 0.7344% | +35.76% | 2008年1月 |
楽天証券 | 三菱UFJ 確定拠出年金バランス・イノベーション(KAKUSHIN)[三菱UFJ国際投信] | 0.6480% | ー | 2017年1月 |
楽天証券 | セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド[セゾン投信] | 0.7200% | ー | 2017年1月 |
ファンド選びの本命、バランス型の比較です。
バランス型はその名の通り、世界中の株式・債券にバランスよく分配してくれるので、安定運用が期待できるのが特徴。
さて、信託報酬だけで見ると、SBIの日興-DCインデックスバランスが突出して安いですね~。特に株式60タイプの方は、トータルリターンの成績も良い。
一方で注目なのは、楽天のセゾン・バンガード・グローバルバランスファンド[セゾン投信]。この度、楽天証券から購入できるようになりました。
今のところ、扱いは楽天証券のみなので、このファンドを購入したければ楽天証券一択ということになりますね。
参 考 【楽天証券の気になるファンド】セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド。信託報酬手数料0.72%。
まとめ。個人型確定拠出年金の金融商品をそろそろ決めたい。楽天証券の国内株式&外国株式でいこうかと。
まず、証券会社についてはSBI⇔楽天でしばらく悩みましたが、結局楽天をチョイスしました。
業界最安レベルの運用コストも魅力ですが、それ以上に新規参入組である楽天のサービス(使いやすそうなUIとか)に期待してます。
ブログネタにもなるしw
金融商品は、安全牌をとってインデックスファンドで。アクティブファンドは、当たりくじの見極めが難しいのでリストから外しました。
具体的にはこんな布陣で考えています↓
- 「日本株式」 たわらノーロード 日経225 信託報酬0.2106%
- 「外国株式」 たわらノーロード 先進国株式 信託報酬0.2430%
たわらシリーズの運用方針が好きですね。信託報酬もSBIに引けをとらないレベルですし。
バランス型のセゾン投信も魅力的なのですが、楽天の場合は信託報酬が0.7%台と高いんですよね。うーん、悩む…。
まあまだ運用開始まで時間があるので、もう少し思案してみようと思っていますが。