昨年から地元の病院にて不妊治療をスタートさせた我家ですが、さらに本格的な治療を受けるべく、札幌市にある斗南病院に行ってきました。
不妊専門外来のある病院にかかるのは、はじめてということもあって、二人とも疑問や不安だらけでドキドキだったんですよね。
- 病院や診療科の雰囲気は?
- 看護婦や先生はどんな人?
- どんな検査や治療をするの?
- 採精室はあるの?(男性目線)
- アクセスは?駐車場はあるの?
- 会計にクレジットカードは使える? などなど…
ということで、この病院を訪れてみて分かったこと・感じたことを、主に夫目線で書き留めておきますので、よければ参考にしていただければと思います^^
見出し
斗南病院の不妊治療外来について
斗南病院は(正式名称:国家公務員共済組合連合会 斗南病院)、JR札幌駅から徒歩5分のところにある総合病院です。
2016年に移転新築されたこともあり、とってもきれいで清潔感があります。
外観は茶色と白を基調にしていて、都会的で洗練された病院、といったところです↓

これが1階にある受付窓口です↓
写真にはうつっていませんが、近くに案内係の女性が常に立っているので、分からないことを聞くとすぐに助けてくれます。

で、斗南病院の不妊治療を担っている診療科が「生殖内分泌科」になります。
生殖内分泌科では、一般的な総合病院では受けられない、高度で専門的な不妊治療、つまり人工授精・体外受精・顕微授精など、考えられるほぼすべての不妊治療を、で受けることができます。
斗南病院としての不妊治療の歴史は長く、平成元年にはじめて体外受精が導入され、札幌で初めて体外受精を成功させたという実績があるそう。
北海道には、他にも神谷レディースクリニックや北海道大学病院など、人気・実績ともにトップクラスの病院がありますが、その中でも斗南病院はこの分野のパイオニア的存在、と言えるのかもしれません。
不妊治療外来の評判・口コミについて
高度な不妊治療を受けられる病院は、北海道に30か所ほどありますが(特定不妊治療費助成事業の対象になっている病院)、斗南病院はその中でも特に人気のある病院のようです。
(我家は地方在住なので、当初は斗南病院へ通う予定はありませんでしたが、事情により通わせていただくことになりました)
人気のある理由としては、先生の腕がいいとか、治療費や安いなど(共済組合系の病院なので)、いくつか理由があるようです。
特に不妊治療の場合、治療費が高額になりやすいので(保険対象外の検査や治療が多い)、費用を最小限に抑えられるのはありがたいことです。
また僕らの場合ですが、知り合い夫婦が最近、斗南病院で治療を受けて無事妊娠&出産していまして、事前にいろいろとリアルな情報を聞けていたことも、この病院に決めた理由のひとつです。
先生の印象とか科の雰囲気など、知り合い夫婦の話を聞いていると、総じて良い印象だったのが決め手になりましたね。
不妊治療外来の待合スペースについて
意外に思う人が多いかもしれませんが、生殖内分泌科の窓口は、婦人科とくっついているので、不妊治療を受けていない他の患者さんとも顔を合わせることになります。
というかそもそも斗南病院は総合病院なので、各診療科を受けている患者さんたちが、待合スペースのまわりを常にせわしなく歩き回っています・・・。
不妊専門外来なので、待合スペースや診察室などは隔絶されたフロアにあるのかと思いきや、一般的な診療科と全く変わりません。
これが生殖内分泌科の窓口です↓

目の前を行きかう患者さんや病院スタッフ、お見舞い来院者や、掃除のおばちゃんにも見られ放題です・・・(笑)
(※診察が近くなると、壁のある中待合室に通されるので、人目は気にならなくなりますが)
このあたりは、完全予約制の不妊専門クリニックのような、静かでプライバシーを保護されたイメージとは少しギャップがありました。
とはいってもここは総合病院なのでこれが当たり前。
僕らのイメージが先行しすぎていましたね^^;
不妊治療外来の先生や看護婦さんの印象
斗南病院に来る前に、地元で通っていた病院の先生やスタッフは正直、対応印象がすごく悪かったので、ここはとても気になる部分でした。
先生について
斗南病院の生殖内分泌科には、2017年5月現在、二人の先生がいます(H先生とI先生)。
H先生はメガネをかけた、温厚そうな男の先生です(北海道の不妊治療分野ではとても名の知れている先生なんだとか)。
初診では、これまでの経緯やこれからの検査・治療方針などを、足早にやり取りしたので理解するだけで精一杯でしたが(はじめて聞く検査名や、専門用語が矢継ぎ早に飛び出してくるので…)、2回目の診察では、こちらの質問や要望も聞く時間をとってくれて安心しました。
僕らの場合、以前通っていた地元の病院で、タイミング療法を数か月続けてきましたが、良い結果が出なかったので、はやく次のステージに進みたかったんですよね。
初診時に言うべきか少し悩みましたが「タイミング法は1年近く続けてきたが結果が出ないのでもうウンザリ。できればすぐに人工授精にチャレンジしたいんです。」と思い切って伝えてみました。
すると、うちらの拙い説明を遮ることなく、しっかり聞いてくれて「そうだね。そういう選択肢もありかもね。」と先生。
「いや、僕らも患者さんが思っていることを伝えてくれたほうが助かるんだよ。患者さんの気持ちが知りたいからね。」と、先生もおっしゃっていたので、自分たちの気持ちや意向をハッキリ伝えることは大事なことんだな、と思いました。
あまりにも的外れなことを言わない限り、しっかり話を聞いてくれるし、相談にものってくれます。
ただ患者さんの数も多くて、先生もすごく忙しいはずなので、あらかじめ話したいことをメモにまとめていくことをオススメします。(←経験談)
もう一人のI先生は、僕らより少し年上の女性の先生。とても綺麗な先生です。
すごく明るい印象で、笑いながら、よくしゃべってくれるので、女性の方はより安心するかもしれません。
実は不妊治療の過程で、妻のちょっとした手術をすることになったのですが、その手法や日程などについて、親身に相談にのってくれたのがこのI先生です。
本当に感謝です。
どういう方法で手術するのか、費用はどのくらいかかるのか、入院は何日すればいいのか・・・。
色んな不安があったんですけど、I先生とお話できたことで、そのモヤモヤが少しずつほぐれていきました。
看護婦さんやスタッフについて
僕らが見た限り、看護婦さんやスタッフさんはみな女性でした。
そして、みな押し並べて丁寧に、心づかいのある優しい口調で話しかけてくれていました(特に妻に対して)。
不妊専門外来だからなのかはわかりませんが、患者目線の対応が徹底されているように感じましたね。
対応というよりも、サービスという表現の方がしっくりくるくらいです。
(何度も言いますが、地元の病院とは雲泥の差・・・)
まあ病院も商売でしょうから、考えてみれば納得なんですけど、兎にも角にも、不安8割でやってくる僕らみたいな夫婦にとっては、ありがたいことです。
不妊治療外来の検査項目や治療方針について
斗南病院では、初診患者には必ず、不妊治療の前に行う検査内容や、検査スケジュールについてざっくり説明してくれるようです。
紙ベースの資料や、PCモニタに映し出したグラフや画像などを使いながら、各検査の目的や実施タイミング、費用などを、素人にもわかりやすく噛み砕いて話してくれます。
が、専門用語や初めて聞く単語も多く、特に男の僕には、難解でした・・・。
このへんはもう少し自分で勉強する必要がありそうです。
治療方針については、一般的にはタイミング法を数回行い、それで結果が出なければ次のステージ、つまり人口受精への移行を検討するようです。
ただ先ほども書きましたが、「タイミング法はすっとばして人工授精から始めたい」と僕らの要望を伝えると、前向きに検討してくれそうな回答をもらえました。
なので、意見や要望があるならストレートに伝えた方がいいです。
その希望が的を得ているなら、先生も積極的に患者の考えを優先してくれる可能性があります。
当たり前ですが、治療が長引くほど、お金も時間もかかりますので、費用対効果を考えながら、ベストな治療方針を先生と一緒に考えていけばいいと思います。
不妊治療外来の採精室(精液採取室)について
男性ならすごく気になるところだと思います。
斗南病院の採精室はこんな感じになっています↓

たたみ一畳分くらいの狭い空間に、椅子やモニタ、ヘッドホンなどが用意されています。
そしてセクシーなお姉さんの本やDVDが数本ずつ用意されています。(結構バリエーション豊富だったのが意外でした…笑)
手洗い用の蛇口や、消毒用アルコールなどもあります。
精液は、コップ形状の透明なプラスチック製の容器に採取します。(思ったよりでかい…)
ただ、壁一枚へだてた向こう側には、ナースの皆さんが普通に働いていて、その状況で「自分で採取してね」と言われても、なかなかうまくいかないかもしれません。
防音壁じゃないので、向こう側の人の声とかフツーに聞こえますし。
がまあしかし、これはどこの病院でもこんなもんだと思います。
というか採精室があるだけありがたいことで、僕の先輩で不妊治療していた人なんて、採精室がなかったのでトイレで採取したそうですから…。
もし採精室で採取することに抵抗がある人は、好きな場所で採取して持ち込んでも構いません。
ただし採取したら、体温くらいの温度で保温しつつ、1時間以内に提出しなければなりません(鮮度が命なので)。
もし男性には通院の必要がなければ、院外で採取して、あとは奥さんに病院まで持って行ってもらう、いう男性もいるそうです。
診療費の支払い方法について
斗南病院は、現金払いのほかに、クレジットカード払いにも対応しています。これはありがたい!
治療費が高額になりやすい不妊治療だからこそ、クレジットカード払いにして、ポイントをしっかり貯めておきましょう。
支払いはこの自動精算機で行います↓

ちなみに移転新築する前の斗南病院は、現金払いのみだったそう。
今の場所に移転新築してからカード払いが可能になったらしく、我家はタイミング良かったな~と。ラッキーです^^♪
コンビニやカフェスペースについて
斗南病院の1Fには、なんとセブンイレブン(AM7時~PM9時まで)が出店しています↓
食料品や日用品のほかにも、マスクやガーゼなどの医療用品もすごく充実していて、特に入院するときは重宝しそう。

またコンビニの隣には、休憩スペースもあります↓

セブン銀行のATMや、ポットのお湯、コピー機や、郵便ポストもありました。
wifi(セブンスポット)も飛んでるので、ノートパソコンなどを持ち込んでネットサーフィンすることも可能です。
最近の病院は、患者目線で造りこまれていてすごく便利ですね。
アクセスについて
斗南病院は、JR札幌駅から徒歩5分、地下鉄さっぽろ駅からも徒歩5分と、アクセスは最高です。
(地下鉄大通り駅からは徒歩10分)
- 住所 : 〒060- 0004 北海道札幌市中央区北4条西7丁目3- 8
- TEL : 011- 231- 2121
- 斗南病院URL : http://www.tonan.gr.jp/
駐車場と薬局について
斗南病院には、2か所の契約駐車場(38+287台)と、周辺には4か所の保険薬局があります↓

二箇所ある契約駐車場はいずれも、日中の駐車料金は(08:00~22:00)、30分200円です。
高いっ!(;´Д`)
3時間停めたら1,200円ですよ・・・うちらのように遠方から来てる人は辛いですね・・・。
ただ受診者および入退院当日のみ、1時間無料券(400円分)がもらえるので、これは是非有効活用しておきたいところ。※車1台につき1枚まで
そして保険薬局は、いずれも病院のすぐ近くにあるので苦労することはなさそうです。
ちなみに院外処方箋には、4日間の有効期限あることに注意しましょう。
斗南病院なら安心して不妊治療を受けられそう
斗南病院の生殖内分泌科を数回受診しましたが、先生や看護婦さんの対応、診療料金や院内設備などには、とても満足しています。
移転新築して間もないので、病院自体が真新しいこともあって、通院していてとても気持ちがいいですね。
ひとつだけ不満があるとすれば、やはり駐車料金が高すぎるってこと。1時間400円はキツイです…^^;
無料券を充実させるとか、もう少しサービスしてくれると、うちらみたいに遠方から自家用車でくる患者は喜びますね、確実に。
これから斗南病院で不妊治療を考えているご夫婦の方の参考になれば嬉しく思います。