先日、トーハツ2馬力船外機(MSF2C)の各所をグリスアップしました。
船外機は水中で使用しますので、時間とともに金属製の外装パーツはどんどん錆びていきます。(海水だとなおさら!)
サビの進行を少しでも遅らせるために各所のグリスアップは必須の作業です(`・ω・´)
買ってすぐはもちろん、年一回のシーズンが始まる前に必ずグリスアップしておきましょう♪
ということで、備忘録も兼ねてトーハツ2馬力船外機の各所グリスアップ方法をまとめてみました!
【船外機におすすめ】エーゼットの極圧有機モリブデングリース
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グリスはゴムボくらぶさんがおすすめしているAZ(エーゼット)の「極圧有機モリブデングリース」を使っています。
粘り気があってコスパも良く、とりあえずこれを使っておけば間違いないです(^-^)
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シフトレバーなどグリスニップルがある箇所は、こういったグリスガンを使って注油します。
船外機で使うなら、グリス容量は80gの小さいサイズで十分だと思います!(400gの大サイズもある)
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それではさっそく作業開始!
各所のグリスアップ方法・手順
まずはなんといってもシフトレバーのグリスアップです。
ここはグリスニップルがついている箇所なのでわかりやすいですね。シフトレバーは固着してしまうと修理が超絶大変になので、年一回必ずグリスアップしておきましょう!
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では次に金属パーツにグリスを手で塗り塗りしていきましょう。
まずは錆びやすいパーツから。ここのナットやボルトは錆びやすいのでしっかり塗っておきます。
最近のモデルでは(MFS2C)、ナットはステンレス化されたそうですが、中のボルトは鉄なのでグリスアップしておかないとどんどん錆びていきますゆえ。
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このブラケットをとめているボルトもよく錆びます。
ロワケースをとめているボルトと同様、ここのボルトは位置出しをするためにボルトの根本側が太くなっており(特殊ネジ)、ステンレス化するとコストアップしてしまうそうです。なので鉄製ボルトをそのままグリスアップして使い続けた方がコスパ的にはよさそうです。
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ロワケースをとめているボルトもしっかり!
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さて、どんどんグリスアップしていきます。
基本的に外に露出しているボルト・ナット類はすべてグリスアップしてOK。
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綿棒を使うと作業しやすいです\(^^)/
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スラストロッドもグリスアップ。
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アノードをとめているボルトも。
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ギヤオイルのプラグも。
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腹下のネジ部も。
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クランプスクリューのネジ部も。
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トップカウル内部はシリコンスプレーで錆止め
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トップカウル内部の金属パーツはグリスをさしずらい箇所も多いので、そこにはスプレーオイルを吹きかけています。
うちはこれを使っています。ワコーズのシリコンスプレーです
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船外機用のスプレーオイルは、KUREの6-66が有名ですが、こちらは樹脂パーツを侵食してしまう恐れもあるので、うちはその点で安全なシリコンスプレーを使っています。
燃料ホースやプラスチックパーツにかかってもこれなら安心です(^-^)
【重要】フライホール固定軸は注油厳禁!
このフライホイールを固定している部分には絶対に注油してはいけません。
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以下、ゴムボくらぶさんに教えてもらった情報です。
ここの部分はテーパー状になっていて、キーで滑らないようにしてナットで締め込んでいます。
よって油分がついてしまうと、キーが滑ってしまいフライホイールが空回りしてしまいます。
テーパーに油分がつくとアクセルを開けたら一発で滑ってしまいます。フライホイールが空回りすると点火時期が狂って再起不能になるので、絶対油分厳禁の場所です。
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下から覗かないと見えない箇所ですが、あやまってオイルスプレーを吹きかけないように気をつけましょう!
【さいごに】確実なグリスアップで快適なボートライフを
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グリスアップをしておくと、作動パーツはスムーズに動きますし、金属パーツの錆も格段に抑えることができます。
注油作業は30分もかかりませんので、快適なボートライフのためにもこの手間を惜しまずにぜひ!
さて、これで全ての定期メンテナンスが終わりましたので、あとは水上で遊び倒すのみです!
この記事が参考になりましたら嬉しいです!
他の箇所のメンテ方法についてもまとめておりますのでよければご参考ください\(^^)/
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