2021年に念願のゴムボートデビューを果たしました。そうたろです(・∀・)ノ
北海道民の自分は、数年前から鮭釣りにどっぷりハマってしまい、今までに100本以上のサーモンをオカッパリで仕留めてきましたが、ついに今年、念願のマイボートを購入して、オフショアでのサーモンフィッシングを楽しんでおります!
ボート本体はヤフオクで中古品を購入しましたが、船外機は奮発して、トーハツ2馬力(MFS2C)を購入しました。
で、購入してからの2ヶ月間、このトーハツ船外機を使い倒してみましたので、今回はその使用感レビューや、この船外機を選んだ理由などをまとめてみます!
見出し
- 1 なぜホンダやスズキではなくトーハツ2馬力船外機を選んだのか|MFS2C
- 2 トーハツ2馬力船外機は水冷式!ホンダ空冷式との比較|メリットとデメリット
- 3 トーハツやスズキの2馬力船外機は錆びにくい!ホンダは錆びやすい!|錆びるは大敵?
- 4 【価格】トーハツやスズキの2馬力船外機は安くて財布にやさしい!ホンダは少し高め
- 5 トーハツ2馬力は専用アタッチメントを使えば水道ホース直付けでフラッシングできる!
- 6 トーハツ2馬力はキャブレター交換で3.5馬力に出力アップが可能?
- 7 トーハツ2馬力船外機のスピード感|メーカーによって速度の違い、速い遅いはあるのか?
- 8 トーハツ2馬力船外機の燃費|メーカーによって違いはあるのか?
- 9 【唯一のデメリット】トーハツ2馬力船外機は少し重い!軽い2馬力ならホンダかスズキがおすすめ
- 10 トーハツ2馬力はメンテナンス情報が豊富!|船外機整備のプロ「ゴムボくらぶ」さんが頼りになる
- 11 【おすすめ】トーハツ2馬力船外機と一緒に買ったメンテナンス用品
- 12 【さいごに】船外機付きゴムボートは最高に楽しい!!釣りのさらなる楽しみ方を教えてくれた
なぜホンダやスズキではなくトーハツ2馬力船外機を選んだのか|MFS2C
船舶免許を保有していなくても操縦できる2馬力(以下の)船外機は、トーハツ以外にも、ホンダやスズキからも販売されており、選定に迷うと思います・・・。
北海道の僻地に住んでいるので、船外機やゴムボートの試乗体験もできないし、周りでゴムボートを所有している知り合いは皆、2ストロークエンジンばかり・・・。
ということで、僕がトーハツ2馬力船外機を選んだ理由と、実際に使ってみた感想をまとめていきます!
トーハツ2馬力船外機は水冷式!ホンダ空冷式との比較|メリットとデメリット
船外機はまず、冷却方式の違いから「水冷式(トーハツ/スズキが採用)」と、「空冷式(ホンダが採用)」の2種類に分けることができます。
水冷式船外機のメリット・デメリット
トーハツやスズキが採用している水冷式は、エンジン内に汲み上げた水を循環させて冷却する仕組みです。
○ 冷却能力が外気温に左右されにくく安定している
○ エンジンが錆びにくい
○ エンジン音が静か
× 海水使用後は冷却水路の水通し作業(塩抜き)が必要
水冷式は、こんなふうに下部(プロペラ付近)から水を取り込んで、エンジン内部を循環させたあと、上部から排水されます。
水冷式は、水を中に取り込んでエンジンを冷やすので、真夏のアッチッチーな日でも、エンジンが熱ダレを起こすリスクはほぼないです。これは空冷式にはないメリットです!
また水冷式エンジンは、運転音が静かで振動が少ないのもメリットです!
ただ先の動画でもやってるように、水冷式は海で使ったあとに塩抜き作業が必要だったりと、使った後に少し手間がかかるのがネックです・・・(^-^;)
空冷式船外機のメリット・デメリット
一方で、ホンダが採用している空冷式は、走行することでエンジンに当たる外気によって冷却する方式です。
○ 冷却水路がないため海水使用後でも水通し作業が不要
○ インペラやサーモスタットがないのでメンテナンスが楽ちん
× エンジン音が少しうるさく振動が多い
× 外気を取り込むためのエアーダクトが多いのでエンジンが錆びやすい
× 外気温によって冷却能力が左右される
空冷式の最大のメリットは、冷却水を流すための流路がないので、海水使用後でも、塩抜き作業が必要ないこと!
使用後は、外装だけササっと真水で洗えばOKなので、洗浄作業が楽ちん(^-^)
あと空冷式の場合は、インペラ(冷却水を送るためのプロペラ)や、サーモスタット(水温を検知して開閉するバルブ)などがないので、それらの交換作業やメンテナンスがないのも魅力的ですね!
ただ空冷式のデメリットもいくつかあって、、、
外気温によって冷却能力が左右されやすかったり(特に、真夏の炎天下はホンダ2馬力にとっては酷な環境)、排気音が少しうるさかったり、振動が強めなど、空冷式も一長一短です。
トーハツやスズキの2馬力船外機は錆びにくい!ホンダは錆びやすい!|錆びるは大敵?
実は僕は最初、ホンダの船外機の購入を検討しており、実際に発注までしたのですが、その後トーハツ2馬力に変更した経緯があります。
その理由はズバリ、、、ホンダ2馬力は錆びやすい!こと。
というのも、ホンダは空冷式なので、こんなふうにアンダーカウルのところに外気を取り込むためのダクトがいっぱいあるんですね。
エアーダクト(穴)がいっぱいあるせいで、外気だけでなく、水の飛沫も入り込むので、それが内部にあるエンジンに付着して、エンジン外装がどんどん錆びていってしまいます・・・。
一方で、トーハツやスズキが採用している水冷式は、外気を取り込むためのエアーダクト(穴)がありません。
なので飛んできた水の飛沫も、外装カウルで完全にシャットアウトしてくれるので、エンジン本体や内部のパーツが錆びにくいんですよね・・・(○ˊᵕˋ○)
ただ僕が崇拝しているゴムボくらぶさんも言っておられるように、錆びたパーツはどんどん交換してキレイな状態を保てればいい!と割り切って考えるなら、ホンダ2馬力の空冷式は本当に魅力的な船外機だと思います!
【価格】トーハツやスズキの2馬力船外機は安くて財布にやさしい!ホンダは少し高め
なによりも重要な?購入費用のおハナシです。
結論から書きますと、ホンダ2馬力船外機は、トーハツやスズキと比べてだいたい1〜2万円ほど購入価格が高いです・・・。
ちなみに、僕はネオネットマリンさんの楽天市場店から購入しました。
上記の商品ページをみるとわかると思いますが、各船外機の価格はだいたいこんなかんじだと思います。
- ホンダBF2DH 12〜13万円
- トーハツMFS2C 10〜11万円
- スズキDF2 10〜11万円
ということで、我家はできるだけ購入費用を抑えたかったので、トーハツかスズキのどちらかにしようと決めました(・∀・)ノ
トーハツ2馬力は専用アタッチメントを使えば水道ホース直付けでフラッシングできる!
さて選択肢がトーハツとスズキに絞られたわけですが(ヤマハの船外機は情報が少ないので今回除きました)、ここからはなぜ僕がトーハツ2馬力を選んだのかという話をしていきまね。
その理由はいくつかありますが、まずはこれ。
フラッシング専用アタッチメントを装着すれば水道ホース直付けで塩抜きできる!!(・∀・)ノ
先に書いたように、海水で水冷エンジンを使ったあとには塩抜き作業が必要になるわけですが(=冷却水の流路に真水を流して塩分を排出する)、そのためにはこのように容器に水をためて、エンジンを突っ込んで、エンジンを始動させて作業するのが一般的です。
しかし自宅でこれをやろうとすると、そこそこの水量が必要となり(30Lくらい)、またエンジンを始動するので住宅街だとエンジン音が気になる場合もあると思います。
しかしトーハツの場合は、専用フラッシングアタッチメントが別売りで用意されており、それを装着すると、水道ホースを直付けして水を直接送れるのです!!(^-^)
このフラッシングアタッチメントで直接水道水を送れるのは、いまのところトーハツだけです。スズキはできません。
個人的に、水冷式の一番のデメリットはこの塩抜き作業だと思っているので、この作業を簡略化できるトーハツ2馬力は、めちゃくちゃ魅力的だと思います。
トーハツ2馬力はキャブレター交換で3.5馬力に出力アップが可能?
結論から書きますと、トーハツの2馬力船外機は、別売りの3.5馬力用キャブレターに交換することで、簡単に馬力アップができます。
実はトーハツの2馬力船外機は、別にラインアップされている3.5馬力船外機とボディや寸法が共通なのです(こうすることで開発費や製造費を抑えられる効果があるのだと思います)。
そのためトーハツ2馬力船外機は、実際には3.5馬力のパワーを発揮できるポテンシャルがあるのですが、キャブレターを2馬力仕様にすることで出力を2馬力に抑えているのです。
ということで、トーハツの場合はキャブレターを2馬力→3.5馬力仕様に変えてやるだけで、簡単に出力アップができるというわけです。
正直、僕も2馬力の船外機だと、パワー不足を感じる場面が結構あります・・・(^-^;)
そんなときはやはり、6馬力とか9.8馬力の船外機に憧れたりはしますが、そうなると当然ながらエンジンを新たに買い足さなくてはなりませんね。10万円以上のお金が必要です。
しかしトーハツ2馬力の場合は、1.5万円ほど出してキャブレターだけ変えてやれば、3.5馬力に出力アップできます・・・これはトーハツの特徴であり魅力でもあります。
2馬力以上の船外機を搭載して使用する場合は、基本的に2級船舶以上の免許が必要になります(一部の湖などでは5馬力まで免許不要で使えるところもあるようですが)。
たまに免許を持っていない人が、エンジン外装は2馬力のままで、キャブレターだけ3.5馬力化して使っている人がいますが絶対にやってはいけません。
これは無免許運航となり、海上保安庁にバレると逮捕されます(そもそも前述したようにキャブレターの仕様変更は違法改造に相当するので禁止です)。
トーハツ2馬力船外機のスピード感|メーカーによって速度の違い、速い遅いはあるのか?
ネオネットマリンさんのホームページでは、各メーカーの2馬力船外機を使ったスピードテストを行っていますが、、、
それによればメーカーによる速度差は多少あるようですが、ぶっちゃけ個人的にはあんまり気にしていませんね。
これ以上にスピードを求めるならいっそのこと、2級船舶免許を取得して6馬力とか買ったほうがいいと思う派です(^-^)
参考までに、トーハツ2馬力を使った走行風景をのせておくので、スピード感などを参考にしてみてください(所詮2馬力なので速くはないですよ笑)。
ちなみにこの時はまだ慣らし運転中なので、スロットルは半分くらいまでしか開けていません・・・そのうち全開走行の映像もアップします。
追記)海上で全開走行してみました。ちなみに、この日はほぼ無風・潮止まりのタイミングでした。
トーハツ2馬力船外機の燃費|メーカーによって違いはあるのか?
僕自身はまだ船外機を使って長距離移動したことがないのと(まだ不安なので岸から離れてもせいぜい100mくらい笑)、各メーカーの船外機を使い比べたことがないので、燃費については違いはあまり分かりませんが、、、
ググって調査した感じだと、各メーカーともに燃料満タン状態で、フルスロットルで運転した場合、航続時間は約60分前後とのことです。
参考までに各メーカーの燃料タンク容量についてまとめておきます。
- ホンダBF2DH 1.1L
- トーハツMFS2C 1.0L
- スズキDF2 0.9L
【唯一のデメリット】トーハツ2馬力船外機は少し重い!軽い2馬力ならホンダかスズキがおすすめ
トーハツ2馬力船外機は、3.5馬力とボディが共用されていることもあるのか、すこし重いです。。ここが唯一のデメリットだと思っています・・・(^-^;)
2馬力船外機はトランサムSサイズが一般的ですが、これで比較してみるとこんな感じ(ネオネットマリンさんのサイトより)。
- ホンダBF2DH 13.6kg
- トーハツMFS2C 18.4kg
- スズキDF2 14kg
トーハツは、ホンダやスズキと比べて4〜5kg重いです。。
この重さをどこまでデメリットとして捉えるかですが、、、37歳の僕はこの程度の重さは苦になりませんが、もう少し歳を重ねるとたしかにこの重量差が、カラダの負担になってくるのかもなーとは思います。
ちなみにトーハツ2馬力は、2020年のモデルチェンジによって、エンジンを持ち上げるための取手が新たにひとつ追加されて、非常に持ち運びがラクになりました(○ˊᵕˋ○)
両サイドに取手がついたのでカンタンに持ち上げできます。
トーハツ2馬力はメンテナンス情報が豊富!|船外機整備のプロ「ゴムボくらぶ」さんが頼りになる
最後になりますが、僕がトーハツ2馬力を選ぶ決定打となったのがこれです。
趣味で釣りもされている船外機整備のプロ、ゴムボくらぶさんが運営されているブログ「ゴムボくらぶ」の存在です。
ゴムボくらぶさんは、自動車整備士としても30年近い実績を持つ方で、趣味の釣り好きがこうじて、ゴムボートや船外機の整備も行っているプロの整備士さんです。
お客さんから依頼された船外機の整備内容を、定期的にブログにアップされており、船外機素人の自分としては、とても勉強になります。
トーハツ2馬力を購入したら必ずやっておきたいメンテナンスの作業動画などもアップされています。
なにより、ゴムボくらぶさんが個人的に使用しているのが、トーハツの2馬力船外機「MFS2C」ですので、この機種の整備に関しては絶対的な信頼感があります。
僕は北海道の僻地在住であり、ゴムボくらぶさんのような船外機を扱ってくれるメンテナンスショップも近くにありませんが、自分で解決できない不具合が起こったとしても、ゴムボくらぶさんに修理をお願いすれば絶対に解決できる、という安心感があります・・(^-^)
ブログをみると、トーハツやホンダの船外機に関する記事が多い印象ですが、スズキやヤマハなども扱ってくれるようですね。
修理以外にも、定期メンテナンスを依頼するお客さんも多いようですよ。
お店がある福岡県に住んでいるいる方が羨ましいです・・北海道にもいつかゴムボくらぶさんのようなショップができることを願っています(笑)
【おすすめ】トーハツ2馬力船外機と一緒に買ったメンテナンス用品
僕はネオネットマリンの楽天市場店で、エンジン本体を購入しましたが、その際に後々必ず必要になるメンテナンスパーツも同時に購入しました。
純正エンジンオイル1L(新品船外機にはオイルは充填されていないので購入必須)
耐水グリース(各所の潤滑や錆止め剤として使用)
純正ギヤオイル(1年に1回交換)
純正プロペラ(破損した時の予備パーツとして)
先ほど紹介したフラッシングアタッチメント(塩抜き作業時にあると便利)
純正メンテナンスキット(シャーピン/プラグ/インペラ/ガスケットなどいずれ交換が必要になるパーツがセットになったお得なキットです)。
■シャーピン(商品番号:309-64126-1) ×1
■ギヤオイルパッキン(商品番号:332-60006-0) ×2
■アノード(商品番号:338-60218-2) ×1
■ウォーターポンプインペラ(商品番号:369-65021-1) ×1
■キー ポンプインペラ Φ2-11(商品番号:369-65022-0) ×1
■ウォーターポンプガイドプレート(商品番号:3AB-65025-0) ×1
■ポンプケース ライナ(商品番号:3F0-65011-0) ×1
■ポンプケース ガスケット(商品番号:3F0-65018-0) ×1
■ガイドプレート ガスケット(商品番号:3F0-65029-0) ×1
■ワッシャー(商品番号:3H6-07406-0) ×1
■割りピン(商品番号:951503-0435) ×1
■スパークプラグ DCPR6E(商品番号:9701-1-1103) ×1
またこちらは買いませんでしたが、純正メンテナンスキットDXもあります(10種類16点セット)。
定期点検整備に必要なオイルやスパークプラグ、緊急時のスペアプロペラ関連品、メンテナンスに必要なグリース、防錆潤滑剤などがセットになっているお得な商品です!
■4サイクルエンジンオイル 1.0L×1
■ギヤオイル 500ccチューブ入り×1
■エンジンオイルパッキン×2
■ギヤオイルパッキン×4
■スパークプラグ DCPR6E×1
■純正樹脂製プロペラ×1
■割りピン×2
■シャーピン×2
■2-4-Cグリス 227ml×1
■マリンガード 480ml(超防錆浸透潤滑剤)×1
【さいごに】船外機付きゴムボートは最高に楽しい!!釣りのさらなる楽しみ方を教えてくれた
僕は今年2021年より、ゴムボートと船外機を購入して釣りをしていますが、これが本当に楽しいのなんのって・・・( ゚∀)笑
オカッパリからだと到底実現できないような釣果に恵まれることはもちろんのこと、混雑した陸の釣り場を離れて360度キャストできたり、そのときの気分で自由にポイントを選んで移動することだってできます。
ゴムボートは絶対的に自由です(・∀・)ノ
もちろん、ゴムボートや船外機はメンテナンスの手間暇はかかりますが、僕はそれすらもすべて楽しいです!
もともと機械いじりは好きな方ですし、船外機のオイル交換やグリスアップなども、先日自分ですべて行いました。
ゴムボートの設営や撤収なども、どうやったらもっと効率的に時間短縮できるかなど、日々考えながら、自分の経験値をアップデートすることが楽しいです。
当ブログでも今後、ゴムボートや船外機に関する情報を少しずつアップしていくつもりです。
この記事やこのブログが、皆さんのボートライフのお役にたてましたら嬉しいです(^-^)