
この記事は私・ちろるが書かせていただきました!
私は2018年より個人事業主になりまして、2019年初頭に人生初の青色申告(65万円控除)を行ったところです。
書類作りを始めた当初、青色申告の「あ」の字すら分かっていなかったド素人の我家は、書類作成しようにもどうしていいか分からず右往左往状態・・



仕訳帳?貸借対照表?決算書?按分率?なにから手をつけていいのかわからない・・汗
一応、青色申告に関する参考書も買って読んだみたり、グーグル先生にも聞いてみたのですが、各帳簿の役割とかワードの意味はなんとなく分かるのですが、じゃあ実際に帳簿つくってみましょうとなると、一体なにから作ればいいのか分からない状態でした。
そもそも青色申告のスタートとゴールがどこなのか分からないし、その途中過程もさっぱり分からない。分からないことが何なのかさえ分からない、というありさまでした・・(^-^;)
そんな五里霧中状態に陥っていた我家を救ってくれたのが「青色申告会」だったのです。
ということで今回は、青色申告会の役割や利用するメリットについてかんたんにご紹介したいと思います。
青色申告会とは
青色申告会について
かんたんにいうと青色申告会とは、個人事業主の青色申告に必要な、記帳の方法や帳簿の作り方、申告手続きなどについてサポートしてくれる団体です。
大元は「全国青色申告総連合」という一般社団法人であり、そこにぶら下がる形で、全国各地の税務署ごとに、あるいは市町村ごとに「青色申告会」が組織されています。
我家の場合は、近所にある商工会施設になかに青色申告会の事務所がありまして、そちらを利用させてもらいました。
ちなみに、青色申告会は基本的に平日のみの運営というところが多いようです。
かんたんな記帳相談や指導だけなら無料サポート可能!
一般的に、青色申告会には有料会員制度があって、入会金(月1,000円前後)や月額会費(月2,000円前後)を支払うことで、よりきめ細やかなサポートを受けることが可能なようです。
- 個人事業主だからといって必ず入会しなければいけないわけではない
- 入会金や会費は各団体によって異なる
しかし我家のように、最低限のサポートでいいからお金はかけずに自力で申告したい!という方も多いかと思います。
そんな我家のような零細個人事業主に対しても、青色申告会は実はとってもやさしいのです。



全国各地の申告会がそうなのかは分かりませんが我家がお世話になった申告会はそうでした。
ありがたいことに、申告手続きに関する相談や、記帳指導だけであれば、なんと「無料」で行ってくれるというのです。ひいき目なしに神かと思いました・・。
どれだけ参考書を読んだりネット検索しても、分からない部分は出てくるもので、そんなときに青色申告会の経営指導員からマンツーマンでいただけるアドバイスや指導は本当にありがたいことです。
一晩中、一人で悶々と悩んでいたことが、たった2秒で解決する場面が何度もありました。
ただし、経営指導員さんの人数には限りがありますし、常にマンツーマンサポートが受けられるとは限りません。
そのため「分からない部分・質問事項の事前整理」「必要文書やメモなどの用意」は必須であり、経営指導員さんの手を煩わせないように事前準備をしっかりとして伺うようにしましょう。
青色申告会を利用してわかった帳簿のつけ方・ルール
実際に我家が青色申告会にお邪魔して、経営指導員さんとやり取りした内容をの一部を抜粋してまとめます。(すべて無料サポートの範囲で教えていただきました)
青色申告初心者の方は参考にしてみてくださいね。
青色申告は口座残高や領収書(レシート)のコピーも提出しなければならないのか?
ありがたいことに答えはNo。不要です。
口座残高については、期首・期末それぞれの残高を、貸借対照表に記入して申告する必要があります。また売上や経費については、損益計算書をはじめとした各種書類に記入して申告しなければなりません。
しかしいずれの場合も、通帳や領収書のコピー添付は不要で、個人の良心にもとづいた自己申告制度となっているとのこと(ただし7年間は手元に保管しておく義務がある)。
考えてみると、それらの大量コピーを税務署に送りつけたところで、職員が一つずつチェックするのは現実的ではないですし、受理作業もなかなか終わらないですよね・・(^-^;)



大量のコピー作業に明け暮れるのかな・・
当初はそんなブルーな気持ちになっていただけに、経営指導員さんの答えを聞いてとても安心しました。
仕訳帳の作り方が分からないので教えてほしい
我家の一番の悩みがこれでした。
結果的には、青色申告会に駆け込み、経営指導員さんより帳簿のつけ方や用語の意味などについて、無料で的確なアドバイスをいただくことで解決しました。
仕訳帳は、お金の流れを把握するための帳簿で、個人事業における売上や経費など、日々の取引を発生順(日付順)に記載したものです(複式簿記で作成します)。
仕訳帳は、青色申告書類(総勘定元帳や決算書)を作るために必ず必要となる基礎データとしてイメージしていただければOKです。
仕訳帳の作り方についてはこちらの記事にまとめました。


仕訳帳自体は、税務署に提出する必要がなく(10年間の保管義務はある)、様式も問われませんが、全ての帳簿作りのための根幹データとなるのがこの仕訳帳であり、必ず作成する必要があります。
(逆にいえば仕訳帳さえできてしまえば帳簿作りは8割完成したといってもいい)
仕訳帳は複式簿記のルールを元に作成され、取引を勘定科目を使って借方と貸方に分ける作業を「仕訳」といいます。



複式簿記?勘定科目?借方?貸方?なんのこっちゃ…
はっきり言って、我家のように複式簿記の知識がない人がすぐに理解するのは難しいです・・(^-^;)
ですので、自力で調べても分からないところは青色申告会を頼らせていただきました。おかげさまで、言葉の意味や仕訳帳の作り方を理解することができ、本当に助かりました。
事業費と生活費を同じクレジットカードで決済しているが帳簿は作れるか?
たとえば同じクレジットカードで、事業に必要なボールペンと、事業に必要のないマンガを買ったとしましょう。
本来であれば、この場合の仕訳帳は、事業に必要なボールペンを買ったという記録に加えて、事業に必要のないマンガを買ったという記録もしなければなりません。



ウチは事業費と生活費、全部楽天カード1枚で決済してるのですが…もしかしてこれ全部仕訳しなきゃいけないのですか…?
恐る恐る質問すると、経営指導員さんからとこんな神の助言が。



問題なく作れるので安心してください。個人事業主の経費はすべて「事業主借」として処理すれば仕訳は事業費分だけでOKですよ!
「事業主借」はとても便利な勘定科目のようで、我家はこの勘定科目に非常に助けられました。


この処理方法があるおかげで、クレジットカードをわざわざ2枚所有して事業用と生活用で使い分ける必要がなくなり、一枚のクレジットカードで全て決済することが可能になります。
この助言を与えて下さった経営指導員さんには今でも感謝の気持ちでいっぱいです。青色申告会に出向かなければ、膨大な仕訳作業によって、心身ともに疲弊していたのは確実だったと思います。
さいごに。青色申告会への名簿登録について
はじめての青色申告ということもあって、このとき我家は数回青色申告会にお邪魔させていただき、経営指導員さんにマンツ―指導していただきました。
何度も書きますが、この間のサポートは全て無償でしていただきました。書類作成の代行などを依頼すると有料になりますが、この程度の記帳指導レベルであればお代はいらないとのことでした。



本当に無料でいいのですか?



もちろんです!そのかわりと言ってはなんですが、こちらにお名前と住所を書いていただけませんか?
そういって指導員さんは一枚の名簿用紙を差し出してきました。そして青色申告会の運営の資金源についても、以下のようなお話がありました。
- 青色申告会は基本的に非営利団体であるが、その運営資金は、入会料・月額会員費・書類作成手数料などでまかなわれている
- 上記以外に、個人事業主の登録者数などによって分配される助成金があり、それも重要な運営資金となっている
ということで、私も名簿用紙にサインして登録させていただきました。
2023年現在、名簿登録は継続していますが、入会はしておらず会費なども支払っておりません。
私の場合は、青色申告会から郵送物が届いたり、確認のTELなどもこれまで一切ありませんでした。
ということで、今回は青色申告会の役割や利用するメリットなどをご紹介しました。
今年から青色申告をする方や、申告書類の作り方などがわからない方は参考にしてみてくださいね。
最後までお読みいただきありがとうございました(。ᵕᴗᵕ。)”
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