妻が個人事業主になった2018年以降、我家ではずっとエクセルで売上や経費を記録・管理してきました。
個人事業主とはいっても、年間売上は100万円にも届かないマイクロフリーランスでございます・・(^-^;)
マネーフォワードやfreeeなど、売上や経費を管理できる便利な有料自動会計ソフトがあることも知っています。
ですが我家では、エクセルで売上や経費を記録・管理し、さらにそのデータを使って確定申告に必要な帳簿や決算書まで作っています。
エクセルであれば、これらの作成にかかるコストもゼロ円ですし、我家としてはエクセルで十分だと感じています(^-^)
ということで今回は、個人事業主がお金をかけずにエクセルで売上や経費を管理するためのノウハウやテンプレートをご紹介します。
この記事で紹介しているのは、あくまでも「我家流の方法」になります。
我家は税理士資格を持っておりませんし、作成方法を指導できる立場ではありませんので、この記事の内容は参考情報として捉えていただければ幸いです(。ᵕᴗᵕ。)”
【はじめに】青色申告するフリーランスは必ず仕訳帳を作る必要がある
エクセルのお話をするまえに、まずは少しだけ確定申告のお話をさせていただきますね。
個人事業主の方が確定申告(青色申告)をする場合、貸借対照表や損益計算書などの決算書を税務署に提出することになります。
その決算書を作るために、必ず必要になる会計帳簿として、仕訳帳というものがあります。
仕訳帳は、お金の流れを把握するための帳簿で、個人事業における売上や経費など、日々の取引を発生順(日付順)に記載したものです(複式簿記で作成)。
仕訳帳は、総勘定元帳や決算書を作るために必ず必要となる材料データ(基礎データ)としてイメージしていただければOKです。
これが実際の仕訳帳(例)です。
仕訳帳は、青色申告をする個人事業主にとってとっっても大切な会計帳簿です!
なぜなら、仕訳帳をもとにして総勘定元帳などの他の会計帳簿や、決算書(貸借対照表や損益計算書など)が作られるからです。
逆にいえば、仕訳帳がなければ他の会計帳簿や決算書を作ることができない、ということになります。
そのため、青色申告を予定している個人事業主は、必ず仕訳帳を作る必要があります。
エクセルで売上や経費を管理したければエクセルで仕訳帳を作ればいい!
結論から書きますと、売上や経費をエクセルで管理するのであれば、エクセルで仕訳帳を作ってしまうのが手っ取り早くて合理的です!
なぜなら、さきほども書いたように、仕訳帳には事業にかかわる取引履歴(お金の流れ)のデータがすべて集約されているからです。
エクセルで仕訳帳を作るということは、自動的に、エクセルで売上や経費のデータをまとめることになります。
さらにエクセルで仕訳帳を作ってしまえば、そのデータを使って、さらに他の会計帳簿や決算書もエクセルで作れてしまいます。
エクセルですべてを完結させたい方にとっては、一石二鳥なのです!\(^^)/
もちろん、我家もエクセルで仕訳帳を作っています!
【無料テンプレート】エクセルで仕訳帳を作る方法を解説します
さて、それでは本題です。
売上や経費を管理するための仕訳帳をエクセルで作る方法をご紹介していきますね。
【まえおき】仕訳帳はエクセル簿記(excelB)で作成可能
実は、仕訳帳をエクセルで作るのはかんたんです・・(^-^)
エクセル簿記(excelB)という、青色申告の複式簿記が簡単にできる会計ソフト(無料)を利用します。
エクセル簿記は、マイクロソフトの支援を得てソフト開発を行っている、KAC郡山そろばんセンターが無料配布してくださっているテンプレートです。
エクセル簿記を使うと、青色申告に必要な会計帳簿(仕訳帳・総勘定元帳)はもちろん、決算書(貸借対照表や損益計算書など)まで、すべてエクセルで作れてしまいます!
エクセルを使って青色申告書類を作りたい人にとっては、「神」レベルの超有能な会計ソフトなのです\(^^)/
さて、これがエクセル簿記を使って作った実際の仕訳帳です。
仕訳帳は複式簿記によって作られており、取引日や借方・貸方の勘定科目・金額・摘要(取引先や内容など)などのデータで構成されています。
なんだか難しそうだな・・って思いましたか?
複式簿記の知識がない方は、不安になるお気持ち、お察しします・・(^-^;)
でも大丈夫です!我家も複式簿記の知識ゼロからのスタートでしたが、ちゃんと作り上げることができました!順番に説明していきますので、気負いせずにチャレンジしてみてくださいね。
さて、ここでひとつ仕訳帳作りを効率的に行うためのワンポイントをご紹介します。
実際にやってみるとわかるのですが、エクセル簿記で仕訳帳をつくろうとすると、こんなふうに感じることがあるんですよね。
- データの並び替えや行追加がもっと簡単にできるとうれしいな・・
- 按分率を入力できて自動計算してくれる機能があったらいいな・・
按分率というのは、家賃や光熱費など生活費と事業費をはっきりと分けられない費用を、一定の割合で事業分だけ算出するための割合になります。
ということで、これらの点を解消するための方法を考えてみましたので次にご紹介しますね。
【作り方】オリジナルの補助仕訳帳を作りエクセル簿記に転記する
我家が考えた、エクセル簿記で仕訳帳を効率的に作るための方法がこちらです。
エクセルで自作したテンプレート「補助仕訳帳」というものに、仕訳帳を作るために必要なデータをどんどん入力していきます。
補助仕訳帳は、一般的なエクセルアプリで我家が自作したテンプレートです。
データの並び替えや行追加はもちろんのこと、按分率を入力して金額を自動算出できる仕様にするなど、仕訳帳作りを効率化・サポートしてくれる補助テンプレートといったところです。
補助仕訳帳という名前は我家が勝手に命名したものです。
無料配布もしているのでよければお使いください(のちほどダウンロード方法などについて説明します)。
補助仕訳帳に入力したデータをエクセル簿記の仕訳帳に転記(コピー&ペースト)して完成!
具体的な補助仕訳帳のダウンロード方法やデータ入力方法などについては、以下の記事をご参考ください。
【さいごに】会計帳簿や決算書はエクセルを使えば無料で作成できる
特に、我家のような小規模の個人事業主であれば、事業にかかわる経費はできるだけ抑えたいと思うのは当然ですよね。
確定申告を税理士さんや有料会計ソフトに頼った場合、年間○万円の経費が発生してしまいますから、できればこれは避けたいところです・・。
その点において、今回ご紹介したエクセル簿記や補助仕訳帳を使えば、「無料」で会計帳簿や決算書が作れてしまうので、小規模フリーランスの方にとっては大きな味方になることと思います。
- エクセルが苦にならない
- エクセルを人並みに使える
そんな方は、エクセルで確定申告に必要な書類を作ってみてはいかがでしょうか。
当ブログでは、他にもエクセルを使った青色申告に役立つノウハウを公開していますので、よければ参考にしてみてくださいね。
この記事がお役に立てましたらうれしいです(^-^)
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