つい先日、妻と二人で札幌市の高度先進医療を担う「斗南病院」に行ってきました。
不妊専門外来のある病院に転院することが決まり、いよいよ僕ら夫婦の本格的な検査と治療がスタートします。
不安や期待、疑問や悩み。
色んな気持ちが絡まりあって、自分でもうまく表現できないんですけど、この場を借りて、今の素直な気持ちを書き留めておきたいと思います。
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これまでの経緯。結婚6年目。一喜一憂する妻。子供を授かることがこんなに難しいなんて・・・。
うちら夫婦は2011年に結婚しました。
一度目の妊娠は結婚してほどなくして、ニ度目の妊娠はその2年後でしたが、いずれも成就せず。
まあ、このことがキッカケで妊娠することは分かったので、いつか神様も微笑んでくれるさ~(*´▽`*)ホケ~と楽観的に構えていたのですが、その後はなんの訪れもなく3年が経過…。
姉さん女房である妻が30代中盤に差し掛かかったこともあり、昨年2016年より、地元の病院にて不妊治療をスタートさせたんですよね~↓
≫ 結婚5年目でいよいよ不妊治療をスタート。不安と期待が入り混じる今、夫が思うこと。
この病院では、基礎体温やエコー検査をしながら、タイミング療法での妊娠(←不妊治療の第一ステップ)を目指してきました。
漢方薬や排卵誘発剤などの飲み薬も服用しながら、トライしてきたんですけど、結果には恵まれず。
何度か「ついにきたかっ!?」というような兆候もあったんですが、やっぱりダメで。そんな感じで一喜一憂を繰り返してきた1年間でした。
この病院は不妊専門外来ではないので、できる検査や治療には限界があることと、そもそも不妊の原因をハッキリさせないことには治療のしようもないという状況になりつつあることは僕ら夫婦が一番分かっていたので、いよいよ専門外来のある病院へ転院を決意したというわけです。
だったら最初から不妊専門外来のある病院にいけばいいのにと思いますが、そういう病院はたいてい都市部に集中しており、しかも先生の紹介状がないと受診できないという、けっこう残酷な現実が待ち受けていることを、僕らもこの立場になって初めて知りました。
なので、地方に住んでいる我家のような場合、「まずは最寄りの病院を受診⇒そこでできる検査・治療をすべて受ける⇒それでも結果が出ない⇒紹介状を書いてもらってようやく転院」というプロセスを踏む必要があります。
紹介状を書いてもらうのも、先生同士や病院同士のパイプがなければ実現しないでしょうから、第一希望の病院へ転院するのは思った以上にハードルが高いことを、今回の件で痛感しました。
我家の場合はありがたいことにご縁があり、なんとか希望の病院へ紹介状を書いてもらうことができました…。
我家が不妊治療を目的に転院を決意した札幌・斗南病院【生殖内分泌科】とは?
斗南病院は、人工授精をはじめ、体外受精や顕微授精などの高度な生殖医療を受けることができる、北海道では名の知れている総合病院です。
(札幌圏だと、ほかに北海道大学病院や神谷レディースクリニックなどが候補にあがるそうです)
この病院は、平成元年に札幌で初めて体外受精児を誕生させたという長い歴史を持ち合わせています。
2016年には新築移転され、美しく清潔感のある病院に生まれ変わりました。札幌駅から徒歩5分とアクセスもよく、我家のような遠方からの通院者にとってはありがたい立地です。
また斗南病院の不妊治療費は全国的にみてもトップクラスに安く抑えられていることも大きな特徴です。
斗南病院はその正式名称を「国家公務員共済組合連合会 斗南病院」ということもあり、料金設定は最低レベルに設定されています。
治療費が高額になりやすい不妊治療なので、我家のような決して十分に資金を持ち合わせていない家庭にとっては、まさに神のような存在の病院…。
特定不妊治療費助成事業の指定医療機関にもなっているので、体外受精や顕微受精にかかった費用については助成金を受け取ることもできます。
実は、知り合いの夫婦がこの斗南病院で生殖医療(体外受精)を受け、つい先日、無事赤ちゃんが生まれました。
その夫婦から、斗南病院の評判や先生・スタッフの印象を事前に聞いていたことも、この病院に転院を希望するキッカケとなりました。
治療費用や心身への負担、検査結果や治療効果など、不安材料を探せば底はみえないけれど。
先日、はじめての通院で種々の検査を受けてきまして、その請求額には夫婦そろって絶句・・・。(保険適用外の検査多数あり)
まあこの時のために、貯蓄をめちゃ頑張ってきたので、ある程度は想定していましたが、一瞬にして吹き飛ぶ現金を目の当たりにすると、僕も思わず「なんだこのえげつない金額は!!」と言ってしまいました・・・(-_-;)
このへんはまた別記事にしてまとめようと思いますが、高額医療費の現実を突きつけられて妻もショックを受けたのか、帰りの道中の車内はなんとなく暗鬱な空気が流れていました。
治療はまだ始まったばかりなので、こんな出費でくじけてる場合じゃないのですが、不妊治療を続けるうちに夫婦仲が険悪になってしまう理由がなんとなく分かってしまいました。
可能性を追い続ける限り、不妊治療にはゴールはありません。そのため治療費が数百万に上るケースも少なくないそう。
夫婦間で目的意識にズレがあると、たちまちそれまで良好だった関係が崩れ落ちてしまう理由が分かる気がします。
費用面を差し引いたとしても、妻の心身負担や、もしうまくいかなかったときのことを考えると、期待よりも不安の方がはるかに大きいです。
もし結果に恵まれず、不妊治療を断念しなければならない状況に迫られた時、妻の精神状態はどうなってしまうのか。ちょっと想像できません。
ずっと子供を切望し、何度も涙を流しているのを目にしているので、”その時”がきたときの妻の心中は、男の僕には計り知れないものがあります・・・。
なんかブルーな独り言ばっかり書いてしまってすみません。
こういう話は正直、リアルな人間関係においては話しづらいです。だからこういうふうに活字に起こすことで、たまった気持ちを発散している自分がいます。
本来のブログ趣旨からは逸れますが、これからも我家の不妊治療日記として、少しずつ公開させてもらおうと思っています。
治療内容とか治療費用以外にも、通院の過程で感じたことなどを素直に描写していければと思っているので、同じ境遇の人にも何か伝わるものがあればうれしいです。
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