みなさんこんにちは!そうたろ(@minlife2016)です。
- 家電が急に壊れてしまったので買い替えた
- 自動車税と車検費用をまとめて支払った
- 友人の結婚祝いとしてご祝儀を渡した
- 親戚の子供に入学祝いを渡した
- 急遽病院で保険適用外の検査を受けることになった
- NHKの受信料を支払った
家計簿をつけていると、毎月ではないけれど、こういった年に1〜2回やってくる大きな出費に、家計を狂わされてしまうことがあります・・。
ときにはこのような急な出費のせいで、家計簿が赤字になってしまうこともあります。
また、支出があること自体を忘れてしまい、実は家計簿が赤字になっていたことに気づいた・・ということもあります。
ということで今回は、こういった急な支出によって起こりうる家計の混乱を、できるかぎり回避するための方法についてご紹介していこうと思います!
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【はじめに】家計簿で使える便利な項目「特別費」とは?
家計管理をするうえで欠かせない項目として「特別費」というものがあります。
たとえば家計簿の項目として、「食費」「住宅費」「水道光熱費」などは、定番の項目ですよね。皆さんも一度は聞いたことがあると思います。
特別費というのはスバリ、毎月は発生しないけれど「数ヶ月に一回」「半年に一回」「数年に一回」くらいのペースで発生する「特別な出費」のことをいいます。
たとえば「食費」「住宅費」「水道光熱費」などの支出は毎月発生しますが、特別費の場合は毎月発生しないのが特徴です。
それでは特別費について、もう少し詳しく解説していきますね。
【特別費は大きく2種類】定期支出と臨時支出について
特別費は、次の2種類に大きく分けることができます。
【定期支出】決まった時期に発生するので金額を予測できる
こちらはたとえば以下のようなものがあります。
- 自動車税
- 車検費用
- 各種保険料
- 誕生日のお祝い
- 賃貸住宅の更新料
- 各種サブスクリプション
- 入学のお祝い
- etc
これらの特別費は、発生時期が決まっていて金額もある程度予測できるという特徴があります。
しかし、毎月発生するものではないので、どうしても支払い時期を忘れがちになることが問題点です・・。
また、節約しづらい支出であることも家計にとって足かせになります・・。
こんなふうにこの支出は、支払い時期を忘れがちという点と、一回あたりの金額も大きくなりやすいという点で、家計管理がとても難しい項目といえます。
【臨時支出】突発的に発生するので金額を予測できない
こちらはたとえば以下のような支出があげられます。
- 急に壊れてしまった家電の購入費用
- 友人の結婚祝いとして贈るご祝儀
- 急遽受けることになった保険適用外の検査
- 入院した同僚へ渡すお見舞い金
- etc
こちらの特別費については、先ほどの「決まった時期に発生する支出」よりも、もっとコントロールが難しいです・・(^-^;)
なんなら、家計簿の項目のなかで一番管理しづらい項目といえます。
というのも、発生タイミングが読めず(突発的にやってくるので)金額についても非常に大きくなりやすい傾向があるからです。
ですので大事なことは、常日頃からこれらの支出のために、前もってお金を積み立てておくことです。
具体的には、毎月のプラス収支(現金残)の一部を、積立金として取り置きしておくのがいいと思います。
大事なことは、この積立金は、基本的に「手をつけてはいけないお金」であり、そういう意味で、通常の貯金とは区別して扱わなければいけません。
いざ使いたいときに残高がなかった・・!となっては意味がないので、「しっかり残しておくこと」が大事です。
【赤字回避のために】特別費を使った効率的な家計簿のつけ方|エクセル
それでは実際に、どのような支出を特別費として扱えばいいのか、また特別費の予算はどのように設定すればいいのか、そのあたりのことについて解説していきますね!
【STEP1】定期支出リストを作って予算を決める
まずは、発生時期が決まっていて金額もある程度予測できる「定期支出」のリストを作りましょう!
とりあえず、向こう1年間の定期支出について、わかるものから順に書き出していきましょう!
これは、我家の実際の定期支出について、その名目と発生月、さらに予算についてエクセルに書き出したものです。
【STEP2】臨時支出リストも作ってだいたいの予算を決める
次に臨時支出リストも作っておきましょう!
といっても、こちらは発生時期が決まっていませんので、名目と予算だけでOKです。
予算についても、月単位ではなく、年単位でざっくりした予算を設定すればOKです。
こちらが我家が設定した、1年間の臨時支出リストと予算です。
繰り返しになりますが、ここに書いているすべての名目は、いつ発生するかわかりませんし(発生しないで一年が終わる可能性もある)、そのため予算の設定もだいたいで大丈夫です!
【STEP3】特別費が発生したら記録シートに記録する
さて、定期支出と臨時支出のリストができたので、あとはそれらが発生したら都度、家計簿に反映させていきましょう(^-^)
これはエクセルで自作した日々の支出内容をシートです。我家では「記録シート」と呼んでいます。
この記録シートに、特別費に関する支出を入力していきます。
入力要領としては、月に一回、適当なタイミングで、特別費のリストをコピー&ペーストする、といった流れです。
たとえば、3月分についての定期支出の入力はこんなふうにしています。
こんなふうに月に一回、必ず定期支出リストを確認してコピペすることで、家計簿への記録漏れも回避できますし、急な支出に慌てることもなくなります・・(^-^)
一方で、臨時支出については、定期支出とちがって発生月が決まっていないので、支払いが発生したらその都度入力する、という流れになります。
支払いが発生したら、以下のように、臨時支出リストを確認して、該当するものを記録シートに入力しておけばOKです。
【STEP4】発生した特別費を年間収支表に反映させる
こちらは、記録シートの入力データをわかりやすく集計した一覧表になります。我家では、「年間収支表」と呼んでいます。
ちなみに年間収支表は、ピボットテーブルというエクセルに標準で備わっている自動集計機能を活用して作っており、これにより、家計管理を格段に効率化できます。
ピボットテーブルは超優秀な機能です・・\(^^)/
さて、記録シートに入力したら、その入力内容を年間収支表に反映させてみましょう!
反映方法はかんたんで、こんなふうに年間収支表上で右クリックして「更新」をクリックするだけ。
これで先ほど入力した特別費のデータが反映されました・・♪
【STEP5】余裕があれば特別費の予算管理もしてみる
ピボットテーブル機能を使えば、エクセルで予算管理も効率的に行うことができます。
こちらも、ピボットテーブル機能を利用して自作したもので、我家では「予算管理表」と呼んでいます。
予算の設定金額については、あらかじめ記録シートに、こんなふうに自分で設定した数字を入力しておきます。
そして予算管理表をさきほどの年間収支表と同じように更新すると、予算から実績を差し引いた残額と執行率が自動的に計算されて反映されます。
いちいち電卓をたたいて、予算の残額を計算しなくても、エクセルが自動的に算出してくれるので、我家ではこのテンプレートをとても重宝しています(^-^)
ちなみに我家では、予算の執行状態を見える化するために、このようなグラフも作っています。
予算管理表を更新すると、こちらのグラフも自動的に更新されます。
この記事でご紹介した、エクセルテンプレートの作り方や使い方については、こちらのマニュアルにすべてまとめましたので、ご検討いただけますとうれしいです\(^^)/
【教材フルセット】やさしいエクセル家計簿のはじめ方|テンプレート・完全解説マニュアル・メールサポートをまとめたオンラインコンテンツ
【さいごに】特別費の項目は自由に設定してOKです!
この記事では、特別費は定期支出と臨時支出という二つの項目に分けて管理する方法をご紹介しました。
が、必ずしも特別費を、定期支出と臨時支出の二択にしなければならないというわけではありません!
実際、我家では、定期支出と臨時支出という項目は使っておらず、特別費については、このようにもっと具体的な項目で管理するようにしています。
こうする理由としては、定期支出と臨時支出という二択で管理してしまうと、あとで振り返ったときに、それがどのような支出だったのかが分かりづらいからです。
たとえば、誕生日のお祝いも生命保険料も、上記の方法だと、どちらも定期支出としてひとくくりになってしまいます。
そうなると、年間収支表や予算管理表をみただけでは、支出内容がいまいちピンとこないですよね・・(^-^;)
であれば、定期支出と臨時支出といったざっくりしたものではなく、お祝いとか生命保険料などといった具体的な項目で集計してしまったほうが、使途や金額についてより詳細に振り返ることができるので、個人的にはそちらのほうが好ましいと考えます。
またもう一つの理由として、定期支出や臨時支出以外の項目で管理したい支出も多々あるからです。
たとえば自動車の任意保険料や車検費用については、我家では特別費ではなく、車費として管理したいのでそうしています。
同じ理由で、たとえば歯の定期検診などは、特別費ではなく、医療費として管理したいのでそうしています。
急な出費や想定外の出費に対して、家計をうまくコントロールしていく方法は一つではないので、各ご家庭の状況にあわせて決めていただいて構いません。
一番コントロールしやすいと感じた方法が正解です(^-^)♪
ということで、みなさんも特別費をうまく活用して、効率的な家計管理に役立ててみてくださいね。
この記事がお役にたてますとうれしいです!