
この記事は私・ちろるが書かせていただきました!
個人事業主として4年目を迎えたところですが、開業初年度からずっとe-Taxで確定申告(青色申告)してきました。
4年目ともなれば申告作業もサクッと終わるよねーそうだねー!!
なんて思ってたのも束の間、あーでもないこーでもないと迷走しながら、PCとにらめっこすること二時間ようやく完了しました・・・つまり入力要領はほぼ忘れていました(^-^;)
ということで今後のためにも、備忘録としてe-Taxによ青色申告の入力要領をしっかり残しておこうと思いました。
この記事が、e-Taxで青色申告したいフリーランスの方の参考になれば嬉しいです(^-^)
【予備知識】e-Taxのページがフリーズした時に再読み込みする方法
本編に入るまえに、入力作業で役立つ予備知識をご紹介しておきます。
我家でe-Taxを使っていると、何度かページがフリーズしたり、読み込み不十分によるページの表示異常などが起きました。



パソコンのスペックや通信環境が要因になっている可能性もあるので、すべてのPCで起きるわけではないと思われます。
その結果どうなるかというと、「次に進むボタン」をクリックしても画面が変わらなかったり、そもそもページがちゃんと表示されないのでボタン類も見当たらない・・(泣)ということになります。
そんなときの解決法ですが、「ページの再読み込み」をすると解決することがあります!
ただe-Taxの場合、通常のブラウザのように左上に「読み込みボタン」があるわけではなので、ショートカットキーを使って再読み込みする必要があります。
Windowsの場合、以下のどちらかのショートカットキーで再読み込みできます。
- ファンクションキーの[F5]を押す
- ショートカットキー[Ctrl + R]を押す
ページがフリーズしてしまったときはお試しください(^-^)
【はじめに】今回申告する収入と所得控除について



この記事は、WEBサイト(ブログ)運営を行っている我家の申告内容をもとに書いていますが、人それぞれ事業によって申告内容は変わりますから、この記事は参考情報としてお読みいただけましたら幸いです。
それでは本編へとまいりましょう!
収入について
- 事業収入
- 給与収入
私は、事業収入(ブログ運営)のほかに、給与収入(パート社員)があるので、今回申告する収入はこの2つになります。



個人事業一本で生計を立てている方は、もちろん事業収入だけを申告すればOKです!
所得控除について
- 基礎控除
- 社会保険料控除
- 小規模企業共済等掛金控除(イデコ)
- 寄附金控除(ふるさと納税)
今回、申告する所得控除は上記4点になります。



上記以外に、我家としては「医療費控除」「配偶者特別控除」「生命保険料控除」などがありますが、これらはすべて世帯主である夫そうたろの名義で別途申告します(今回の申告では対象外)。
【用意するもの】パソコン|カードリーダー|マイナンバーカード|青色申告決算書
うちは自宅ですべて申告を完結させたいので一応フルセット(?)用意しています。
- パソコン
- ICカードリーダーライター
- マイナンバーカード
- 青色申告決算書
②のICカードリーダー/ライターは、安心・定番のPaSoRi「RC-S380」を使っています。(PCのUSB端子に挿して使います)


また我家にはありませんが、新モデルの「RC-S300」は、Windows に加えて、今まで長らく非対応だったmacOSにも対応したとのことなので、特にmacユーザーにはこちらがおすすめです。


④の青色申告決算書はフリーランスの申告には欠かせない帳簿です。これがないと申告できません。
ちなみにうちは無料の会計ソフト「エクセル簿記」を使って作成しています。
【やり方解説】フリーランスがe-Taxを使って青色申告(確定申告)する方法
それではいよいよ本題といきましょう!



作業に慣れていない方は時間がかかると思うので、休み休み作業してくださいね。
作業前の事前確認
まずは国税庁の確定申告書等作成コーナーにアクセスして、作成方法を選択します。
今回我家は、昨年保存しておいた申告書データ(dataファイル)をもとに作成したかったので、「保存データを利用して作成」を選びました。


「 過去の年分のデータ(dataファイル)を利用して新規作成」を選択。


税務署への提出方法を選びます。


作りたい申告書の年を選択。


申告書のタイプを選択します。



事業所得があるひと=個人事業主は必ず「決算書・収支内訳書」を選んでくださいね!
我家は間違って「所得税」のほうを選んでしまい、作成作業を大幅に遠回りしてしまいました汗


今回は「マイナポータル連携なし」でいきます。
マイナポータル連携は、年末調整手続や所得税確定申告手続について、マイナポータル経由で、控除証明書等の必要書類のデータを一括取得し、各種申告書の該当項目へ自動入力する機能です。(マイナポータルは政府が運営するオンラインサービスのことです)



マイナポータル連携によって、ふるさと納税や住宅ローン、医療費などの各控除の申告が楽ちんになるようですが、今回それらの控除申告はしないのでスルーします!


事前準備や推奨環境についての説明があります。
今回、我家が使用する端末はwindows10搭載PCで、ブラウザはGoogle Chromeなのですが、特に問題ないようですね。



ちなみに「マイナポータルアプリ」のインストールが必須みたいな書き方をしていますが、我家はインストールせずに作業を進めたところ、特に問題なく申告できました。


マイナンバーカードの認証。


パスワード入力。


住所等の検索が問題なく完了したようなので、OKをクリック。


登録情報が表示されます。



余談ですが、以下の登録情報を確認したところ、我家の課税事業者区分は「課税事業者以外(免税事業者)」となっていました。この区分は、インボイス制度に関係してくるようです。


過去の決算書のdataファイルを読み込みます。


データを読み込んだら本人情報が表示されるので確認します。


読込項目のチェックを確認して次へ進みます。


青色申告の決算書・収支内訳書をつくる
まずは、個人事業に関する申告書を作っていきます。青色申告ではおなじみの「決算書」というやつですね。
決算書については、我家の場合は基本的に、事前にエクセル簿記で作成したものをそのまま手入力していくだけ。かんたんです(^-^)♪


青色申告決算書には、以下の種類があるので自分にあったものを選択して編集(入力)します。
- 営業等所得がある方(我家はこれ)
- 農業所得がある方
- 不動産所得がある方
- 雑所得がある方
営業(事業)所得を入力していきます。


売上金額を入力していきます。


売上金額を手打ち入力していきます。


次は経費を入力していきます。


今回の青色申告では、水道光熱費、旅費交通費、通信費を入力しました。
※地代家賃については「訂正ボタン」をクリックして入力していきます





ちなみに我家の事務所は自宅兼オフィスです。
- 権 ⇒ 権利金
- 更 ⇒ 更新料
- 賃 ⇒ 賃借料
うちの場合ですと、権利金や更新料はありませんので、「賃」のところに「家賃として1年間で支払った総額」を入力しました。
そして、その支払総額の約20%を必要経費として入力しました。
20%の根拠としては、仕事部屋として使っているスペースが、だいたい我家の延べ床面積の2割くらいを占めているためです。


地代家賃が反映されました。
我家の場合は、これで損益計算書の入力は完了なので次へ進みます。


売上と所得の額を確認します。


65万円の青色申告特別控除を受けるための条件について「いま一度確認しておいてね!」というお国からのメッセージです。


以下、65万円の控除を受けるための条件をかんたんにまとめるとこうなります。
まずは事業に関わる取引を正規の簿記原則にのっとって記帳していて、「55万円の青色申告特別控除」の要件に該当していることが前提となります!
そのうえで、以下のどちらかに該当すると65万円の控除を受けることができます。
- 電子帳簿保存を行うこと
- e-Taxで申告すること(我家はこちらに該当)



ちなみに、①の電子帳簿保存については、事前に税務署へ届出書を提出する必要があるようですね。
詳しくは65 万円の青色申告特別控除に関する適用条件をご参考ください!
希望する青色申告特別控除額などを入力します(10万円/55万円/65万円から選ぶ)。



「 事業に係る仕訳帳〜、一定の事項を記載した届出書を提出していますか?」のところですが、我家は届出書を提出していませんが、昨年も55万円を超える青色申告特別控除を受けているので「はい」を選択しました。


貸借対照表を作成していきます。
エクセル簿記で作成した貸借対照表の数字を手入力していくだけなので、難しくはありませんでした(^-^)♪
まずは「資産の部」から。


今回の申告では、以下の部分(現金/その他の預金/事業主貸)について手入力する必要がありました。


次は「負債・資本の部」です。


今回は、以下の部分(事業主借)について手入力しまして、無事に各部の合計金額が「一致」したので次へ進みます。


65万円の特別控除が適用されて、所得金額がゼロになりました。OK!



所得を増やして税金も納められるように、もっと運営を頑張らねばなりません・・汗


住所や氏名などの確認を求められます。





青色申告の決算書はこれで完成しました!
さて、e-Taxの送信方法について、以下のどちらかの送信方法を選ばなければならないのですが、我家は市販の会計ソフトは使っていないので、「作成コーナーから所得税の確定申告書と一緒に送信する」を選びした。


とりあえず、決算書をPDFファイルとしてPCに保存しておきます(保存しておけばいつでも印刷できます)。




保存したら次へ進みます。


入力データそのものについても、まだ作成途中ですが、とりあえず「dataファイル」として保存しておきましょう!



dataファイルは、すべての作業が完了したら最後にもう一度上書き保存(最終保存)します。
冒頭でも書きましたが、dataファイルがあると、翌年以降のe-Tax入力作業がとても楽ちんになるので必ず保存しておきましょう!


自分のPCにダウンロードします。


適当に名前をつけて保存します。


所得税の確定申告書をつくる
次に所得税の確定申告書を作っていきます。


さきほど作った青色申告決算書の内容を引き継いで、所得税の確定申告書を作っていきますよーってことが書いてあります。


読み込み内容の確認。


引き続き確認事項をチェック。


提出方法や申告内容について選択します。


今回我家が事業収入以外に申告するのは、パート収入なので、給与収入の「読込内容を確認」をクリック。


前年に申告していたパート先の情報などが引き継がれていました。「編集」をクリック。


昨年末に勤務先からもらった「源泉徴収票」をみながら、数字を手入力していきます。



ちなみに、源泉徴収票の社会保険料等の内書き金額(上段の金額)は、イデコの掛け金になります。
イデコをやっていない人はこの金額がそもそも源泉徴収票に記載されていないはずなので、気にしなくて大丈夫です。


源泉徴収票の内容が反映されました。


収入金額・所得金額の入力が終わりました。


と思ったら、入力不備があるとのことなのでやっつけます。


もう一回、事業所得のところをクリック。


帳簿の種類について適当なものを選びます。これでOKです。



ちなみに、65万円控除を受けるためには「1」もしくは「2」を選択しておく必要があると思います(正確な情報ではないので気になる方は確認してみてください)。


次にいきます。


今度こそ収入金額・所得金額の入力が終わりましたので、次へいきます。


次は所得控除の入力です。
さきほど源泉徴収票の内容を入力したことで、「社会保険料控除」と「小規模共済等掛金控除(イデコ)」はすでに反映されていますね。
だれでも受けられる「基礎控除」についても反映されました。
あとは、我家は昨年、私(妻)名義でふるさと納税をしているので、それに関する寄付金控除を入力していきます。


入力していきます。


必要事項を入力していきます。


入力が終わったら次へ進みます。


所得控除の入力が完了しましたので次へ進みます。


税額控除・その他の項目の入力です。
さきほど作成した、青色申告決算書の内容=青色申告特別控除額が(213,957円)、自動的に反映されていました。OK!


やっと確定申告書が完成したようです。
我家の場合、今回追加納付は不要で、逆に400円が還付されるようです。



ふるさと納税をしたことによる還付金だと思われます。


住民税等の入力。我家は特にないのでスルー。


振込口座や住所など必要情報を入力します。


マイナンバーの入力。


税務署に確定申告書を送信する前に、内容をいま一度確認します。
確認したい帳票にチェックを入れて、「帳票表示・印刷」をクリックして、PDFファイルとしてPCに保存しておきます(印刷はあとからでもできます)。


自分のPCに保存しておきます。


保存できたら次へ進みます。


必要事項を入力したら、ここで入力データをdataファイルとして最終保存(上書き保存)しておきましょう。



くどいようですが、dataファイルとして保存しておくと、翌年以降の確定申告作業が格段にラクになります。必ず保存しておきましょう!


データをダウンロードしていきます。


先ほど保存したdataファイルを選択して、そのまま上書き保存します。


保存したら、元の画面に戻ります。


次へ進みます。


いよいよ最終段階です。
マイナンバーの認証方法を選択して、次へいきます。


送信する
決算書と確定申告書を送信するための準備をします。
マイナンバーカードを読み取ります。


パスワード入力。


送信をクリックしたら決算書と確定申告書が税務署へ送信されるので、これで作業終了です。



たいへんおつかれさまでした!


【さいごに】確定申告はe-Taxによる電子送信がやっぱり便利!


ということで、4回目の青色申告もなんとか終えることができまして、備忘録としてこの記事を書かせてもらいました。
きっと翌年以降の申告は、この記事のおかげでサクッと終えることができると思います(笑)
e-Taxによる電子申告は、未経験の方にとってはとっつきにくいイメージがあると思いますが、一度体験してしまうとこれ以外は考えられなくなります。それくらい便利なサービスです\(^^)/
前年のデータを読み込むことで入力を省力化できますし、郵送する手間も省けて、さらに自宅PCで完結できれば申告コーナーに出向く必要もなくなるなど、e-Taxによる申告は多くのメリットがあります。
e-Taxの操作要領や細かい様式は年々変わっていくとは思いますので、今後も必要に応じて記事を加筆・修正していこうと思います。
この記事がお役にたてましたらうれしいです。
最後まで読んでいただきありがとうございました(。ᵕᴗᵕ。)”
コメント
コメント一覧 (5件)
記事を拝見させて頂きました、23年春にe-Tax挑戦をするつもりです。大変わかりやすく解説されていて有難かったです。
で、ど素人の質問をしてもよろしいでしょうか?
私は4月末まで会社員5月から個人事業主に、妻は年120万未満のパート勤めなのですが、来春の確定申告は私と妻、それぞれ別々に行うと言うことでしょうか?その場合だと私は事業売上があるので確定申告書Bになると確認しているのですが、給与所得のみの妻の場合は書式やe-Taxの手続き方法などが変わるのでしょうか?それとも会社員時代同様に『扶養』の考え方で私の確定申告書Bに2名分まとめて記載出来るのでしょうか?
お忙しいとは思いますが、ご教授願えませんでしょうか。よろしくお願い致します。
lotusさん、はじめまして。
コメントいただきありがとうございます。
申し訳ありませんが、私も勉強不足のせいでそのようなケースについては正直はっきりとおこたえすることができません。。
そこでご提案なのですが、もし可能であれば、お近くの青色申告会を頼ってみてはいかがでしょうか?
簡単な質問や記帳方法についてであれば、無料でサポートしてもらえるかと思います。
【まさに駆け込み寺】帳簿のつけ方が分からない人は青色申告会を頼ればいい
参考になりましたら幸いです。
お忙しいところご返信頂きましてありがとうございました。
添付して頂いた記事を拝見させて頂きました。青色申告会の存在は存じておりましたが、簡易指導なら無料だと言う事は知りませんでした。。
地元の青色申告会を探してみて
ダメ元で聞いてみようと思います。
ありがとうございました(^^)
初めまして。
今年初めて2023年度分の事業所得の青色確定申告をいたしました。
始めは何が何かわからない状態から、そうたろうさんとよめしゃちょうさんの記事で無事に申告できました!
シートやエクセル簿記から最後は作成コーナーの入力などはこの記事なしではスムーズに出来なかったと思います!
感謝しています。ありがとうございました。また、知人にも紹介したいと思います(^^)
kinakoさん、はじめまして。そうたろです。
この記事がお役にたてたようで何よりでございます。
我家は今年で6回目の青色申告でしたが、やはり何回やってもe-Taxの手順を忘れてしまいますので(汗)、結局自分たちで書いた記事をみながら申告しております(笑)
小規模フリーランスの方にとって有益になりそうな記事を、これからも少しずつ書いていこうと思います。
こちらこそ当記事をお読みいただきありがとうございました(。ᵕᴗᵕ。)”