先日、かねてから念願だった巨大PCデスクを自作し、予想以上に良いモノが出来上がったことで、自己満足に浸っているそうたろです(・∀・)ノ
さて今回は、その自作工程のなかの「天板の塗装工程」について、まとめてみることにしました。
この部分は僕自身はじめての体験だったこともあって、ネットでリサーチしながら施工を進めましたが、それでも終わったあとにいくつか反省点が残るなど、実に学ぶことが多かった工程です。
これからワトコオイルで塗装作業をする方は、この記事を参考にしてもらって、最高の状態に仕上げてもらえたら嬉しいです!
天板の調達と事前加工|ラジアタパイン集成材の穴あけ&面取り&やすりがけ
天板は、近所のホーマックでラジアタパイン集成材を購入して、店側に頼んで自分好みのサイズにカットしてもらいました(幅200cm✖️奥行75cm✖️厚み3cm)。
- マツ科の樹木で、加工が簡単なので、DIYの素材としては非常に優れた素材です。他の木材に比べ、「切る」「削る」「穴をあける」ことが楽ちんなので、女性や子供でも気軽にDIYを楽しめます。
- 価格もリーズナブルなのであらゆるシーンで需要が高い木材です。
- 主な用途としては、建築材・輸出入用の梱包材の木箱・パレット・割箸・合板などですが、フローリングの材料としても人気がある。
そして、デスク上には電気コードを通せる穴をホルソーで開けました。直径3cm✖️3穴!
PC機器の電源コードや電源タップなどを、この穴を通してデスク真下に集約(格納)しちゃおうという算段です。
マキタの電動工具は自分で買いました!(奮発)
これはほんと男の神器ですね、DIYが楽しくてたまらなくなります(笑)
次に、天板の角と表面を研磨していきます!
手に持っているのがハンドサンダーでして、これは上下に分割できるようになっており、ここにサンドペーパーをぴったり挟んで固定できるので、やすりがけが劇的に効率化できます!
ちなみにサンドペーパーの番手は400番を使いました。
ワトコオイルの塗り方|確実な拭き取りとウエットサンディングが肝!
事前準備
- ワトコオイル
- ハケ(僕はホームセンターで50mm幅を購入)
- ペンティングトレー(ダイソー)
- 手袋(テキトー)
- ウエス(ボロ布などでOK)
- (室内で施工するなら)ブルーシート
ワトコオイルはミディアムウォルナット(1L)を購入しました。
- ワトコオイルはアマニ油を主成分とした木材専用の油性塗料です。
- イギリス生まれのワトコオイルは、ヨーロッパの厳しい基準をクリアしており、シックハウス症候群の原因ともなるホルムアルデヒドやトルエン、エチレンといった有害物質を含まないので体に優しく、家の中の家具や床などに安心して使用することができます。
- 木材の内部に浸透し、木材の呼吸を止めずに湿度を保つので、木に優しいのが特徴です。木がもつ独特の深い味わいと温もりを引き出すことが可能な塗料です。
ちなみにハケは、使う前に洗剤をつけてよくもみ洗いしておいた方がいいです!
新品のハケは結構抜け毛があるので、これをしておかないと、オイルを塗ったときに塗装面に結構抜け毛が付着してしまいます・・・(^-^;)
またできればペインティングトレーもあった方がいいです↓
ダイソーで100円で買えますので!
オイルを入れておける容器であればなんでもいいのですが、あまり小さいものだと、最悪ひっくり返してすべてを台無しにしてしまうリスクがあります。
その点、このペインティングトレーは、幅広で安定しているし、ハケを一時的においておくこともできます。あと残ったオイルを注ぐための注ぎ口もちゃっかりついていて抜かりないです。しかも100円だし(笑)
ちなみにワトコオイル注ぎ口につけている「液ダレを防ぐベロ」もあった方がいいです(ワトコオイルには付属してきません)。ホームセンターで100円程度で買えます(取付サイズは40mm)。
塗る(1回目)
それでは塗っていきます!
1回目の塗装は、あまり深く考えずに豪快に塗っていってOKです。なるべく均一になるように、濃いところから薄いところに引き伸ばすようにしていけばいいです。
多少塗りムラができても、このとすぐ拭き取りしますし、2回目の塗装である程度、修正できるので気にしなくてOK!
ちなみに、ワトコオイルは木材に”オイルを染み込ませていく塗装方法”です。これがワトコオイルの特徴でして、木材を保護するだけでなく、木目など強調させて木材の味を最大限引き出してくれます。
一般的な、木材の上に”色を載せていく塗装方法”とは性格が少し異なります。
拭く(1回目)
塗ってから30分ほど放置したらウエスで、表面に残っている浸透しきれないオイルをしっかり拭き取って、1時間ほど乾燥させます。
この拭き取り作業がとても重要で、ここで余分なオイルを残してしまうと、完成した時に表面がべたついてしまう要因になります。ゴシゴシ拭き取りましょう!!
塗る(2回目)
その後、2回目の塗装を行います。
ウエット研磨
ウエット研磨(ウエットサンディング)はまだ塗装が乾かないうちに行うやすりがけのことです。
冒頭で登場した、ハンドサンダーと耐水やすりペーパー(400番)を使って、ゴシゴシこすっていきます。
この工程はやってもやらなくてもいいという意見が大半ですが、個人的には絶対にやった方がいいと思う派です。
削りカスと一緒にオイルを擦り付けることで、よく木材の内部までオイルを浸透させることができるようです。またオイルを染み込んで柔らかくなった木材を研磨することで、とってもサラサラとした肌触りの良い表面に仕上がります・・・(○ˊᵕˋ○)
この違いは、施工前後の表面をなでてみるとすぐにわかります!
拭く(2回目)
さて、ウエット研磨が終わったら、表面に残った塗料をウエスで丹念に拭き取ります。
拭き取りが甘いと乾燥するまでに時間がかかり、またオイルが表面で固まってベタつきが生じるので、ウエスにオイルがほぼ付着しなくなる程度まで、何度もしつこく拭き取ることをおすすめします。
さらに1時間程度放置すると、木の内部からオイルが染み出してくることがあるので、必要に応じて、これまた丹念に拭き取ります。
乾燥させる
公式サイトには、乾燥するまで最短24時間とありますが、個人的には完全乾燥させるなら3日〜7日程度を見込んでおいた方がいいと思います。
ワトコオイルは、水と違って乾燥スピードがとてもゆっくりです。
今回は冬場の室内で乾燥させましたが、1日程度だとまだ表面が多少べとつく感覚がありました。あとワトコオイルの匂いも1日程度ではまだ結構残っていますが、日を追うごとに徐々に薄くなっていきます。
道具の後片付け
使用後のウエスは、水を含ませてビニール袋で密閉して廃棄します(オイルが含まれているので最悪自然発火するリスクあり!)。
また使用後のハケやトレーは、ペイント薄め液(いわゆるシンナー/ホームセンターで数百円)で洗浄すると汚れがよく落ちます。
蜜蝋ワックスの塗り方|とってもかんたん!薄く均一に引き伸ばしていけばOK!
僕は最後の仕上げとして、蜜ロウワックスを表面にささっと塗りました。
蜜蝋ワックスは、ミツバチの巣を溶かて不純物を取り除いた蝋成分=「蜜ロウ」と、植物油(エゴマ油)を混ぜてつくられた天然のワックスです。
主に無垢の木材や本革製品の表面保護やツヤ出しのために用いられます。化学塗料と違って、木材の呼吸を止めることがないため、木材本来の調湿作用を保ちながら表面を保護できます。
蜜蝋ワックスには、Aタイプ(バター状)とCタイプ(マーガリン状)の2種類があって、僕はCタイプを選びましたが、素材にあったタイプを選んでみてください!
塗り方はかんたん!
食器洗い用のスポンジなどをつかってうすーく塗り込んでいくだけ!5分で終わります。
【さいごに】手間はかかるが絶大な愛着がわいてくるDIY製品
すでにお察しかとは思いますが、ワトコオイルの施工は、デスク天板一枚を仕上げるにしても、想像以上に労力と時間がかかりました・・・( ゚∀゚)アハハ八八ノヽノヽノヽノ \
まあ今回は、横幅2mという巨大天板だったことも要因ではありますが、、、
ただ僕自身は不思議と苦痛感はなく、スキマ時間をつかってちびちび作業を進めながら、仕上がっていく天板をみながらウットリする日々でした(笑)
DIYという工程も含めて楽しめる人には、最高のイベントになると思いますし、美しく仕上がった作品は、既製品の何倍もの愛着が沸くのは必至です(^-^)
皆さんにも是非、フルオリジナルの美しいデスク天板に仕上げていただきたいです!!
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