2018年より妻が個人事業主になりまして、今年2019年に我家初の青色申告を行ったところです。
当初はMFクラウドや弥生、freeeといった有料会計ソフトの導入を検討していて、お試し版も使ってみたのですが、年間1万円を超える利用料に見合うメリットが見つけられなかったので、導入するのはやめました。
青色申告の「あ」の字も分かっていないド素人の我家でしたが、半ば強引に自分にそう言い聞かせて、夫婦で試行錯誤しながら、すべての青色申告帳簿をエクセルでつくってみることにしました。
そのときに役立ったのが、結婚以来ずっと続けてきた「エクセル家計簿」と、青色申告帳簿を半自動作成してくれるフリーソフト「エクセル簿記」。
ということで今日は、有料会計ソフトは必要ない!と思う理由と、オールエクセルによる帳簿作りのイメージについて偉そうに語ってみようと思います。
このたび、エクセル簿記を使って青色申告帳簿を作るための【初心者向け】解説マニュアル記事を公開しました✏️
ブロガーである我家も、実際にこの手法で過去5年間、問題なく帳簿を作成・提出してこれました❗️
複式簿記はまだまだ苦手意識がある我家ですが、エクセル簿記と青色申告会のおかげで、無事にいままで申告できています😄
青色申告初心者の方や、エクセルで帳簿作りを完結させたい方のお役に立てるとうれしいです🎶
見出し
我家にとってはMFクラウドも弥生もfreeeも必要なかった。その理由
有料会計ソフトは、ちょっとググれば絶賛レビューがあふれていて、特に我々のような青色申告ド素人にとっては「これさえあれば帳簿作りはなんとかなりそう!」みたいな魔法のツールに思えてくるから不思議です。
ということでMFクラウドのお試し版(1ヶ月無料)を使ってみたんですよね。結果、我家としては価値を感じませんでした。
理由は2つあります。
膨大な仕訳作業に消耗
これら有料会計ソフトの売り文句のひとつに「自動仕訳機能」があって、これによりクレジットカード会社や銀行口座と連携して、自動で明細を吸い上げて表示してくれたり、経費と私費を自動で学習して判別してくれるという機能があります。
しかしそもそも我家の場合、事業もプライベートも同じクレジットカード(楽天カード)で支払ってしまっているので、その明細数が700件オーバーと、とんでもないことになっちゃってるんですよね…。
いくら自動仕訳といっても完璧ではないので、間違いがあればその都度手動修正する必要があるし、結局は700件分の明細を全部目視チェックして、経費なのか私費なのかを判別しなければなりません。
そもそも我家のように1年分の作業を一気にやるのが間違いで、「仕訳作業は定期的にやっておく」というのがセオリーですよね。
それであれば、我家のようにふだんからエクセル家計簿に収支を記録している場合は、エクセル家計簿から事業に必要な経費と売上だけを抽出したほうが効率的じゃない?というの考えに至りました。
現金払いの経費は結局手入力
たとえば我家の場合、車のガソリンはプリペイドカードで支払っているので(専用プリカに現金チャージ)、当然クレジットカードの明細にはあがってきません。
なのでこういった現金払いの経費は、自動仕訳機能が使えないため、結局は手入力で仕訳していく必要があります。
ということは、普段からエクセル家計簿で、これら現金払いの支出も全て記録している我家にとっては重複作業になるし、わざわざ会計ソフトに利用料を払って手入力するという行為が馬鹿馬鹿しく感じてしまうわけです。
それであれば、普段からつけているエクセル家計簿のデータをそのまま有効活用したほうが効率的だよね!という考え方にやはりいきつきました。
オールエクセルによる仕訳帳や青色申告帳簿の作成イメージ
我家は普段からエクセル家計簿をつけているので、そのデータを活用して仕訳帳を作りますが、エクセル家計簿がなくても作れます!
詳しいノウハウはこちらにまとめましたのでご参照ください↓
では実際にエクセルでどうやったら帳簿作れるの??ということで具体的な作り方のイメージをご紹介します。
ざっくりした流れはこんな感じです↓
- データを集める
- 仕訳帳をつくる
- 帳簿をつくる
【データを集める】エクセル家計簿から個人事業に関するデータだけを抽出
我家は家計に関するすべての収支をエクセル家計簿の「記録シート」というものに記録しており、ここから個人事業に関する「売上」や「経費」などのデータを抜き出していくのが第一ステップです。
これが我家の記録シートなのですが、事業に関する「売上」&「経費」については、手動フィルタで抽出できるようにしています↓
【仕訳帳をつくる】抽出したデータをもとにエクセルでオリジナルの補助仕訳帳を作る
先ほど記録シートから抽出した事業データより、エクセルでオリジナルの補助仕訳帳を作ります。
これが我家オリジナルの補助仕訳帳です↓
みてのとおり、左半分は(ピンク色のセル部分)エクセル家計簿から抽出した事業データをコピペしています。
そして右半分が(緑色のセル部分)最終的に欲しいデータで、エクセル簿記の仕訳帳に転記するデータです(次のセクションで紹介しています)。
ちなみに、我家オリジナルの補助仕訳帳は無料公開しているのでよければお使いください↓
補助仕訳帳【家計簿データを活用するタイプ】
【帳簿をつくる】エクセル簿記の仕訳帳にコピペすると帳簿が自動作成される
さきほど作成した補助仕訳帳のデータを、エクセル簿記の仕訳帳にコピペすると、あとはエクセル簿記が勝手に帳簿を作ってくれます。
KAC郡山そろばんセンターが無料配布している青色申告帳簿作成用のエクセルテンプレートのことです。
紹介しているように、我家では補助仕訳帳を作り、そのデータをエクセル簿記の仕訳帳に転記するという手順を踏んでいます。
つまり仕訳帳を2つ作っていることになるのですが、その理由は「その方が効率よく帳簿作りができる」からです。
詳しくはエクセル簿記によるさらに効率的な仕訳帳の作り方を考えたをご覧ください。
さて、これがエクセル簿記の仕訳帳にコピペした状態です(緑色のセルにコピペします)↓
自動作成されない部分は手入力する必要があります。
するとそれをもとにエクセル簿記が他の帳簿をほとんど自動作成してくれます。
青色申告決算書①(損益計算書)↓
青色申告決算書②↓
青色申告決算書③↓
青色申告決算書④(貸借対照表)↓
エクセルですべての青色申告決帳簿を作るための具体的な方法
2019年12月現在、たとえばMFクラウドの個人事業主向けクラウド会計プランは、最安でも年間11,760円です(パーソナルライトプラン)。
これを10年使い続けると11万円を超えてきますよね。
一方で我家の場合は、さきほど個人事業2年目の申告帳簿をエクセルで作り終えたところですが、作成にかけた作業時間は正味2時間ほど。もちろんエクセルなので費用は完全無料。
1年目にエクセルで作ったテンプレートを使いまわししつつ、1年目で学んだ作成ノウハウを活かしてサクッと完了しました。
というのが今回得られた収穫でした。
ということで、これから「エクセル家計簿のデータを使って青色申告帳簿を自作してみたい!」というフリーランスの方はこちらの記事を参考にしてみてください。
具体的な手順をまとめてあります↓
また「家計簿は必要ないから青色申告帳簿だけ作れればいい!」という方はこちらをどうぞ↓
また青色申告について分からないことがあれば「青色申告会」も頼ってみるといいと思います。かんたんな記帳指導程度であれば、無料でサポートしてくれますよ(○ˊᵕˋ○)
この記事がみなさまのお役にたてますと嬉しいです(^-^)
なんどかコメントしましたあきです。
メールアドレスに謝りがありましたので、正しいものをお送りします。
すいません、宜しくお願い致します。 27が最後にぬけていました。